台中市で産後2か月の女性が突然死亡する事件が起きた。女性の家族によれば、女性は健康だったが、産後まもなくから減肥薬を服用しており、その副作用が原因ではないかと疑っているそうだ。確かな死因については、現在警察と検察が調べを進めている。
亡くなったのは台中市に住む29歳の女性。3年ほど前から交際している男性(30歳)と一緒に暮らしており、昨年12月に長女を、今年10月に次女を出産した。交際相手の男性の話では、この日、夜中の2時ごろに子どもの泣き声で目を覚ますと、女性はマスクをしてベッドに横になっていた。男性は女性が眠っているのだと思い、子どもをあやして寝かせ、自分も再び眠りについた。しかし、翌朝6時ごろ、いつもの起床時間になっても女性が起きないので見てみると、すでに呼吸はなく、病院へ運んだが手遅れだったという。
この男性や女性の家族によれば、女性は産後まもなく、かかりつけの診療所で処方された減肥薬を飲み始めたそうだ。昨年12月の長女の出産後から服用を始め、今年1月にいったん服用をやめていたが、10月の次女出産後に服用を再開していた。女性の引き出しからは、9種類の薬が見つかっており、家族らは死因の究明を訴えている。
今回の事件について、女性が通っていた診療所はコメントを控えているが、ある医師によれば、妊婦の中には「産後のダイエットは早ければ早いほど効果が高い」と信じるている人が少なくなく、強めの減肥薬の処方を要求されることもあるそうだ。しかし、体の回復を待たないダイエットは健康を害する恐れがあり、注意が必要と医師は警告している。
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(TechinsightJapan編集部 片倉愛)