タモリは人前で激高する姿を見せることはほとんど無いという。まるで「仙人のようだ」と言われるこのタモリを、周囲が引くくらいに激怒させた人物がいる。森脇健児である。
11月9日深夜放送の『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京)に出演したお笑いタレントの岩井ジョニ男(イワイガワ)は過去に、タモリの付き人兼運転手を4年半務めた人物。プライベートでタモリに迷惑をかけ叱られたことはあるが、仕事場での失敗でとがめられた記憶は無いと話す。
そのジョニ男が、タモリの温厚さを象徴するようなエピソードを語った。10本の古い“木”が気に入って、伊豆のある土地を購入したというタモリ。木を生かした設計で別荘を建てるほど、その景観に惚れ込んでいた。その別荘に笑福亭鶴瓶を招待することになり、「今度行くから木(の枝)を切っておいて」とタモリは管理人に頼んでいたという。数日後ジョニ男の運転で別荘を訪れると、愕然とする光景が広がっていた。あの10本の木が、全て根元から切られていたのだ。
「切っちゃったもんは、しょうがない」と力無くつぶやくタモリに、さすがの鶴瓶も「これは怒った方がエエやろ」と呆れていたらしい。タモリは「『木の“枝”を切って欲しい』とキチンと説明しない自分が悪かった」と、逆に鶴瓶をなだめていたそうだ。
さて、こんなにも穏やかで心の広いタモリから、「お前、何やってんだ!」と怒鳴られたという森脇健児。彼はいったい何をしでかしたのか。それは番組の食事会が開かれた焼き肉店での出来事だった。森脇は率先して、網の上に隙間無く肉を並べ「どんどん食え~」と大声をあげていた。それを見たタモリが突如、激怒したのだ。その怒りは凄まじく、その場にいたスタッフ全員が凍り付いたという。
タモリの怒りのワケはこうだ。タモリには自分の好きな肉の焼き加減があり、調理を人に任せるのが嫌だった。また流れ作業的に食べさせるような、ビッシリと肉を並べた焼き方も彼は許せなかったのだろう。その後、タモリは席について焼き肉を食べたのか、森脇は会の最後まで参加していたのか。残念ながら、ジョニ男の口から語られることはなかった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)