エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】タモリ、自らの芸を鶴瓶に語る。「オレの本当の芸はなりすまし」

ニッポン放送開局60周年を記念するラジオ番組に10月23日から3日間続けて出演しているタモリだが、2日目のゲストとして『笑っていいとも!』で長年レギュラーを務める笑福亭鶴瓶が登場した。『あまちゃん』の音楽を手掛けた大友良英氏が当時、毎週聴いていたと話すなど多くの熱狂的リスナーがいた『タモリのオールナイトニッポン』だったが、NHKから苦情が来て人気コーナーが終了したこともあったそうだ。また、タモリが鶴瓶に自らの芸の本質について語る場面もあった。

ニッポン放送の60周年開局記念番組『われらラジオ世代』にて3夜限定のラジオ復帰をしているタモリだが、その2夜目にあたる10月24日の放送で笑福亭鶴瓶との共演を果たした。意外にも「ラジオでちゃんとした形で話すのは初めて」と語った2人だが、番組冒頭から“タモリが鶴瓶を作った”という記事がネット上に掲載されたことなどで大いに盛り上がっていた。

この日の放送のテーマは“ラジオの過去を語る”であったが、まず鶴瓶が『タモリのオールナイトニッポン』(1976年~1983年放送)との出会いについて「井上陽水から(ラジオの)カセットが届いたが、聴いて腹を抱えて笑った」と口を開く。タモリも「陽水はオレのラジオをよく聴いてくれていた。(自分のラジオを聴くことを恥ずかしがっているタモリに)『自分のラジオはちゃんと聴け』と陽水から説教された」という若き日のエピソードを披露した。

『タモリのオールナイトニッポン』の中でも好評だったのが、“NHKのラジオニュースを編集して無茶苦茶なニュースを作る”というコーナーであった。リスナーたちは一生懸命に作成して投稿したものの、音源自体がNHKのものであったために法律では許されていなかったのである。「NHKから抗議が来るまで(コーナーを)やろう」と決意していたタモリだったが、結局NHK側からクレームがついてしまい終了してしまったそうだ。

その後は“お笑いBIG3”のタモリ・たけし・さんまが、昨年の『FNS27時間テレビ』でトークを行った時にさんまがタモリに対して「アンタ後輩でっせ」と言い放ったエピソードや、30歳から芸能界入りしたタモリが芸歴たったの4、5年で『お笑いスター誕生』で自分より長い芸歴の芸人たちを審査していたという興味深い話が繰り広げられた。さらにタモリは「オレの本当の芸はなりすまし」と告白し、飲み屋の席で“名古屋大学の講師”に扮して2人の学生をだました話を笑いながら明かした。

番組の終わりで「ラジオ面白いね。この面白さはテレビでは伝わらない」と感想を述べていたタモリ。『笑っていいとも!』の放送終了で時間に余裕もできれば、再びラジオで様々な顔に“なりすます”タモリに出会えるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 TORA)