イギリスでこのほど、世界初の「プラセンタ・フォトフレーム」、つまり母親の胎盤から作られた写真立てが誕生した。ただ捨てるのはもったいないと言われている胎盤。これが出産祝い品として商品化される日も近いのであろうか。
産後に女性の体から排出される胎盤については、すでに美容および健康食品業界が様々なビジネスを展開しているが、それ以外の分野での商品化はまずなかった。そこに目をつけたのはロンドン在住の25歳の陶芸家、アマンダ・コットンさんであった。
アマンダさんはこのほど、自分の工房で制作したという「プラセンタ・フォトフレーム」を公式HP『amandacotton.co.uk』にて発表。赤ちゃんの可愛い写真を入れて飾って頂きたいとしている。出産記念の祝の品として写真立ては人気だが、そのフレームをお母さんの胎盤から作ってしまおうというのは意外な発想。胎盤を煮てから天火で焼き、乾ききったらすりつぶして小片に。それを枠に入れ樹脂を流し込み、固まるまで待てば大理石模様の「プラセンタ・フレーム」の出来上がりだそうだ。
アマンダさんのもとにはすでに何件ものオーダーが入っており、いずれの親からも「満足」との感想をもらっているとのこと。「胎盤は赤ちゃんとお母さんを妊娠初期からずっとつないでいたものですから、深い思い入れがあって当然です。へその緒、初めてカットした毛髪、初めて抜けた歯、そうしたものを大切に保管する気持ちと同じなのでしょう」と語っている。
ちなみに2011年9月に男児を出産した女優ジャニュアリー・ジョーンズをはじめ、ハリウッドセレブの間では、「産後に排出した胎盤を食べる」ことがちょっとしたブームになっている。元超人気プレイメイトのホリー・マディソンも女児を出産後に「胎盤は産後うつの対策になる」と聞いてその摂取を宣言。鉄分をはじめ栄養成分やホルモンが豊富に含まれ、滋養強壮からアンチエイジング、抜け毛や貧血にまで効果があると言われ、カプセルに詰めて日々少しずつ飲む女性が増えているそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)