イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】アーティストのベトナム公演が激減か。歌手の口パクとセクシー衣装を罰する新規制法。

有名アーティストのコンサートについて生じた“口パク”疑惑については、こちらでも度々お伝えしてきたが、ベトナム政府は国をあげてこれを取り締まることにしたもよう。露出度の高いコスチュームも罰するという厳しい規制法が誕生した。

このほどベトナムで、伝統文化と社会秩序を守るという狙いから「肌を露出しすぎるコスチュームや、パフォーマンスにおける“口パク”を厳しく取り締まり、違反者には500万~1,500万ドン(およそ2万4000~7万2000円)の間の罰金を科す」なる新しい規制法が誕生した。

社会主義国家としてベトナムの人々は長く保守的な生活を営んできた。政治家世代の人々は、ロックやポップスといった西洋文化の流入、またそのコンサートやフェスティバルの開催が増えるに従い、それらが生む経済効果はさておき若者の性の乱れや嗜好に変化が生じてきていることを由々しき問題だと受け止めているという。

こちらでもたびたび人気アーティストに関する口パク騒動をお伝えしているが、今年だけでもブリトニー・スピアーズ、リアーナ、マライア・キャリービヨンセ・ノウルズといったAリスト・セレブが、次々と“コンサート用にあらかじめレコーディングされた音源を使用し、パフォーマンスでは口パク”と叩かれた。だがヘッドセット・マイクロフォンを装着し、激しく踊りながら歌うことが求められているこの時代、英米では「普段しっかりとした音程で熱唱する実力を知っているから文句はない」、あるいは「息切れしながらハズレた音程で歌われるよりは口パクの方がまし」といった意見が多数派となっている一方で、このベトナムのように「あくまでも真実、誠実さを求めたい」とする国があるというのが現状だ。

こうなってくると、ワールドツアーにおいてベトナム公演の是非を検討するアーティストが増えることは必至。罰金の金額の沙汰ではなく、つまらない報道が流れることのストレスを避けるためにである。ただしベトナムの若者は間違いなく海外の有名アーティストがやってくることを楽しみにしている。生の歌声に自信があるアーティストには是非ともベトナム公演を実施して頂きたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)