HIV患者の役作りで、少し前に18キロ減を目標に体重を落としていた俳優のマシュー・マコノヒー。彼は今、「自らの体に強いダメージを与える危険な行為。体に負担をかけ過ぎた」とその減量を強く後悔し、生涯にわたる健康、体力について強い不安を抱いているもようだ。
こちらでも昨年夏からたびたびご紹介していたが、俳優マシュー・マコノヒー(43)の40ポンド(18kg強)ダウンが目標という見事な減量ぶりには、「さすがはハリウッド俳優。プロ意識がハンパではない」と人々はひたすら感心。見る影もなくヤツれ細った姿に大きな注目が集まっていた。
だが彼の場合は、メタボ腹に医師から減量の必要性を指摘されたということではなく、映画『Dallas Buyers Club(原題)』でHIV患者を演じるための短期間での大幅減量。バランスの取れた健康な体にとんでもない無理を強いたのであった。
その映画の撮影終了と同時にチーズバーガーをドカ食いした結果、たった数日で体重が10kgほど増えたと驚いていたマコノヒーだが、彼が今なんとも弱気なことに、「あの減量で人生を台無しにしたかもしれない」などと仕事仲間にこぼしていることを芸能情報サイト『Showbizspy.com』が報じている。
体重や筋肉こそすでにダイエット前とほぼ同じ状態に戻っているが、今のマコノヒーには体力や持久力がない。彼がその衰えを訴えたのは、来年1月放送スタートというHBOの新刑事ドラマ『True Detective』の撮影でのこと。お昼まで体力が持たず口癖は「疲れた」。おまけに、ヘトヘトなのに熟睡することが出来ないという。病院にも行き、栄養管理士の指導も受けたが、全体的に何かが本調子ではないとのこと。彼との間に幼い3人の子を育てているモデルの妻カミラ・アルヴェス(30)は、「心臓や肺へのダメージが怖い」とひどく心配しているそうだ。
特殊メイク、CG、フォトショップ、もうありとあらゆる加工や修正が可能な今のハリウッド。ただし映画『ナッティ・プロフェッサー』シリーズのようなコミカルな“デブ”はあっても、 自然に見える“ヤセ”を作り上げることはいまだに困難なのであろうか。マコノヒーのこうした健康不安の訴えを知ると、そちらの技術を早く進歩させてと願わずにはいられない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)