フジテレビの人気番組『笑っていいとも!』が、2014年3月いっぱいで終了することが明らかになった。出演者はじめプロデューサーさえも知らなかったという突然の発表に、水曜日レギュラーの爆笑問題・太田光は「あの人の考えていること、全然分からない!」とタモリへの怒りを露わにした。
22日深夜放送された『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、爆笑問題・太田光は突然の『笑っていいとも!』終了のニュースに怒りをぶつけた。太田が関係者に話を聞いてみると、出演者はじめプロデューサーさえも番組終了について知らされていなかったというのだ。
そもそも『いいとも!』は、タモリをいかに笑わせるかということをスタッフと出演者全員が考えて番組作りをしてきたと明かす太田。「ついに終了か?」とのネットニュースは何度も流れたが、疑う余地もないほど関係者が一丸となって前向きに番組作りをしていたそうだ。みんながタモリを崇拝していたと太田は語る。
2012年に放送された『FNS27時間テレビ 笑っていいとも!真夏の超団結特大号!!』でのこと。番組放送の半年前に、タモリは料亭に爆笑問題2人を呼び出して「協力してほしいことがある」とわざわざ依頼してきたという。日ごろから新人のスタッフや出演者にも向けられるタモリの気遣いから、“人格者”だと太田はタモリを評していた。
しかし今年の7月ごろからタモリは突然、一部のコーナーに出演しなくなった。太田も含めて出演者にも知らされておらず、タモリはスタッフに「思うところがある」と一方的に告げたようだ。大物過ぎるタモリの本心を誰も聞けず、太田でさえも理由を聞き出すことができなったと明かす。
今回の番組終了の決断について、太田はタモリの“美学”からくる単独行動だったのではないかと推測する。そして「あいつ(=タモリ)は危ない芸人だったことを思い出した」と苦笑した。生放送で番組終了を切り出した笑福亭鶴瓶も、前日にその事実を聞かされただけだった。
水曜レギュラーの太田は、23日にタモリに会う。「(辞めないように)説得します」と熱く語りつつも、「あの人はなんでもひとりで決めちゃうんだよな」と寂しげだった。太田の怒りには、“『いいとも!』愛”や“タモリ愛”が溢れていたのだ。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)