“毒舌”や“おバカ”キャラではもう、話題性が無くなってきたようだ。今度は“社長の愛人?”キャラの女性芸能人まで登場した。新人がバラエティ番組に出演するために設定するキャラは、もう「何でもアリ」状態になってきたのだろうか。
6月4日放送の『有田とヤラシイ人々』(TBS系)に出演したモデルの中村アンが突然、「ワイプの大きな席が空いた」とスキャンダルで芸能活動を休んでいる矢口真里の話題を口にした。この頃はまだバラエティ番組で矢口についてネタにすることは、人気芸人らも避けていた時期である。この時は中村の発言で、スタジオが微妙な空気になっていた。その後も彼女は「最近“ハゲ”で売り出してきて」などと、ほぼ初対面の芸人に絡むなど毒舌を吐き放題であった。だがこの番組出演がきっかけで中村はバラエティ番組に引っ張りだことなり、なんと今月からは深夜のバラエティ番組でレギュラーMCを射止めるまでとなったのだ。
9月17日深夜放送の『有田とヤラシイ人々』の通称“売り込み枠”では、歌手・女優のSharo(シャロ)が登場した。ここで彼女はお尻がはみ出ているようなセクシーな衣装で、髪を振り乱しながら熱唱。彼女は昨年から、今の大手芸能事務所に所属となった。番組では「所属事務所の社長に可愛がってもらい、直々に売り込んでもらっている」と、彼女は意味深な自己紹介を始めた。社長の営業力で、ドラマやCMも決まったそうだ。またこの日のスタジオにも収録を見守る、社長の姿があった。このSharoの話にMCの有田哲平(くりぃむしちゅー)は、「とうとう“私、社長の愛人です”と、テレビで堂々と言う人が出てきた」と呆れている。彼女はひと言も「社長の愛人」だと宣言はしなかったのだが、ニュアンスは明らかにその方向のキャラ設定のように感じられた。
Sharoの話を聞き終わったお笑い芸人の土田晃之が、「これからは自力だよね。次、呼んでもらって合格だから」と真面目なアドバイスを始めた。Sharoは今回の出演で、本業の歌手として活躍の場が広がるのかどうか。まだ判断するのが難しいところである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)