イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】故コリー・モンティスがドラッグディーラーに扮した遺作、クリップ映像が公開。

先月、たった31歳の若さで急逝した『glee』の人気俳優コリー・モンティス。あまりにも惜しい命を、才能を失ってしまったハリウッドだが、彼の遺作となったクライム映画『McCanick』がついに完成し、その映像がクリップとなって紹介された。そこに映っているコリーとは…!?

先月13日、祖国カナダでアルコールとドラッグを併せて摂取し、急性中毒を起こして他界した俳優のコリー・モンティス。彼をスターにした人気ドラマ『glee』のシーズン5は9月26日に放送が始まると決定したが、スクリーンでの遺作となったクライム映画の新作『McCanick(原題)』も公開に向け前進を見せている。

脚本はダニエル・ノア、監督はジョシュ・C・ウォーラーという『McCanick』。『クリミナル・マインド FBI行動分析課』や『エイリアス』などに出演してきた女優レイチェル・ニコルズ(33)、そしてベテラン俳優デヴィッド・モース(59)との共演である。このほどそのクリップが公開されたが、コリーが扮するのはいかさま商売をしているドラッグディーラーの“サイモン”。始終たばこをスパスパさせながら夜の路上をうろつく彼は、素肌にパーカーを着てフードをすっぽりかぶり、その下でブロンドの長い髪が時々風に揺れる。そんなコリーの顔立ちはドキッとするほど美しく、悪役であることを忘れてしまいそうだ。

監督は先の『ロサンゼルス・タイムズ』紙とのインタビューで、「コリーのような体格の大きな男ではなく、もっとラリッた感じの小さな男を探すつもりでいたんだ。でも彼がものすごい意欲を示してきて、強引に押されちゃった感じだよ」と話していた。コリーは監督に自身の過去にあったドラッグ依存症の経験を正直に告げており、教訓を含んだメッセージ性の高い作品に仕上げたいと意気込んでみせたという。

未来ある青少年をドラッグの危険性から守りたいと謳いながら、本人がどうしてもその世界から完全に足を洗うことが出来なかったことはあまりにも無念である。リハビリ生活を経たコリーが、なおも手を出してしまったのはヘロイン。このドラッグが持つ深刻な依存性を、彼はわが身をもって人々に教えてくれた。コリーの死とあまりにもオーバーラップしているため、見終わった後で何かとても重たいものが心に残る、そんな映画であることは間違いなさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)