斉藤和義が新曲『かげろう』を映画『潔く柔く きよくやわく』のために書き下ろした。テレビ番組『ZIP!』では映画で主演する長澤まさみにインタビューして、『かげろう』を聴いた感想を尋ねたところ「とても心を動かされた」という。斉藤もインタビューで新曲に込めた思いを話したが、それは演じる側へもしっかり伝わっているようだ。
漫画家・いくえみ綾(りょう)の原作を実写化した映画『潔く柔く きよくやわく』で、ヒロインのカンナ役に長澤まさみが抜擢された。高校生の時に幼なじみを事故で亡くしたカンナは、やはり辛い過去を持つ青年・赤沢禄(岡田将生)と出会う。
少女漫画を原作とする映画の主題歌を、オファーされたのが斉藤和義だ。8月1日の『ZIP!』では、彼に新曲についてインタビューした内容が放送された。
斉藤は「正直、原作を知らなかったので、全部漫画を読んでみたらすごく深い話なんだと思って、“やります”と答えました」と話している。斉藤和義の中にあるものをテーマにしたのではなく、原作が描こうとするものを歌いこんだ楽曲なのだ。
「失ってしまった人が、再生していくまでのイメージを曲にできたらいいな」と斉藤。新曲『かげろう』はバラードに乗せて、「強くなりたくて、歩き出している…」と歌いはじめる。今回は彼の真骨頂とも言える、じっくり聴かせる作品となった。
無地のCDの段階まで仕上がった新曲『かげろう』を聴いた長澤まさみは、「斉藤さんの声を聞くと寂しくなりますね。それが良さなのかもしれない…寂しくなりました」とコメントしている。カンナを演じるだけに、その表情は斉藤が歌に込めた思いが分かったようだった。
主題歌『かげろう』も映画『潔く柔く きよくやわく』のストーリーとあいまって感動を与えてくれそうだ。映画は10月26日に全国ロードショーの予定となっている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)