モーニング娘。が音楽番組『ミュージックステーション』に“今のモーニング娘。”として初の単独出演を果たした。番組も「モーニング娘。ブーム再来」と大々的に取り上げ、VTR出演したマツコ・デラックスから彼女たちの魅力について解説された。
道重さゆみをリーダーとするメンバー10名からなる新生モーニング娘。のコピー『私たちが、今のモーニング娘。です。さあ、いこうか。』の看板が、渋谷の街に現れて話題となった。大ヒット曲『LOVEマシーン』世代のモーニング娘。の流れを引き継ぎながらも、彼女たちは次世代として自立したのだ。
8月23日の『ミュージックステーション』では放送前から番組スタッフが『music station(Mst_com) ツイッター』で、「今、モーニング娘。が熱い! 激しいフォーメーションダンスがウリの現在のモーニング娘。がスペシャルメドレーを披露! 要チェックです!!」とつぶやいており、彼女たちへの期待感が伝わる。
本番ではモー娘。ファンを公言するマツコ・デラックスがVTRで登場。「殺伐とした日常に、彼女たちのDVDが癒しになっている」と評価した。
マツコが凄いのは、「道重の存在がデカイわね。美しい、彼女は!」とリーダーの道重さゆみを取り上げたことだ。「リーダーになり、私みたいなのが熱中できる“カッコよさ”みたいなのが加わった」、「彼女が1人、たたずんでいることによって“なかなか凄いことしてるわね、この娘たち”と思える」と解説した。
道重さゆみはモー娘。に入って実に10年目となり、現在は唯一の20代メンバーである。そんな彼女が“私が一番カワイイ”というキャラでバラエティに出演し、不遇だったモー娘。の存在感をつなぎとめてきた功績は大きい。反面で「それほど可愛くない」と言われることはあっても、彼女を真正面から「美しい!」と言い切ったのはマツコぐらいだろう。
また、マツコは『Help me!!』以降の特徴とも言えるフォーメーションダンスについても触れており、「カッコいいよね、分かりやすくて。“凄いことやってるのよ、この娘たち”っていう感じ」とマツコらしく表現していた。
スタジオでマツコのVTRメッセージを見た道重は「さすがマツコさんです、的を射てますね」と上から目線で感想を述べると、タモリから「モー娘。のどこを見て欲しい?」と質問されても、「やっぱり、私のカワイイ顔だけ見て欲しいですね」と答えてみせた。他のメンバーがずっこける中で、タモリも「相変わらずだな」と懐かしそうだ。
平均年齢16歳というモー娘。で一番若手となる工藤遥は、13歳の中学2年生だ。彼女が「“LOVEマシーン”発売後の生まれです」と明かしたので、「えっ、そうなんだ」とタモリも感慨深げだった。
トップアイドルだった頃のモー娘。を体験している道重にとって、今回の『Mステ』出演はリベンジでもある。「6年の間にAKBさんや他のアイドルグループの方が(Mステに)出ていたので、ここからモー娘。が巻き返します!」と宣言し、「タモリさんよろしくお願いします」とアピールしていた。
9期で16歳の譜久村聖は、「やっぱりフォーメーションダンスだけは、他のアイドルには負けたくないですね」と言い切る。道重以外のメンバーにとっては、アイドル戦国時代に挑んで初めてトップを目指す形だ。「他のアイドルには負けたくない」という率直な言葉に彼女たちの思いの強さが現れている。
この日は、先輩モー娘。時代のヒット曲『ハッピーサマーウェディング』とフォーメーションダンスが魅力の新曲『わがまま 気のまま 愛のジョーク』をメドレーで披露した。『ハッピーサマーウェディング』も“今のモー娘。”のカラーで歌いこなした。
最も注目すべきは、『わがまま 気のまま 愛のジョーク』をフォーメーションダンスを踊りながら生歌で披露したことだろう。このレベルのダンスを踊って生歌でパフォーマンスすることが可能だと証明されたことで、他のアイドルグループも生歌へのこだわりを考え直すことになりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)