日本でも人気のあるハリウッド俳優のトミー・リー・ジョーンズが、テレビ番組のインタビューを受けた。その際に、彼は女子アナから番組のポーズをとるように要求されながらも「NO」と断ったのだ。その憮然とした言動について、視聴者からはツイッターで「印象が悪くなった」、「あれで正解でしょ」など賛否の意見がつぶやかれている。
映画『終戦のエンペラー』が7月27日から公開されている。28日の情報番組『シューイチ』では、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズとボナー・フェラーズ准将役のマシュー・フォックスへのインタビューを放送した。
映画でも使われたアメリカ大使館大使公邸で、重厚感のあるソファーに座る2人に独占インタビューを挑んだのは日本テレビの後藤晴菜アナウンサーだった。緊張感が漂う中、インタビューは極めて短時間という状況だ。
後藤アナは「まず、映画の見どころをおうかがいしたいのですが」と切り出した。トミーが通訳を通して「この映画は、終戦直後の日本においてアメリカと日本がどんな交渉をしたのか…」と淡々と語る。次にマシューが「我々は一致団結して、重要な日本の歴史の一部を描きたい」とやはり極めて真剣に話すと、その時点でインタビューの時間が終わってしまったのだ。
慌てた後藤アナが「最後にひとつだけ、番組のポーズで“シューイチ”というのがあるんですが、それをカメラに向かってぜひ!」と要求した。するとトミーは、通訳に向かって首を小さく横に振りながら「NO」とだけ答えたのだ。その後、2人は微笑みながら後藤アナと握手を交わして退席していった。
この場面を見た視聴者からは、トミー・リー・ジョーンズの言動についてツイッターで「缶コーヒーの印象、悪くなったわ」、「シューイチポーズくらいやったれ~失望」のようにイメージダウンしたというつぶやきがあった。彼が出演する人気映画『メン・イン・ブラック』シリーズや缶コーヒーのCMでの印象が強いだけに、ギャップを感じたようだ。
だが一方では、「ボソっと“ NO”と答えたトミー・リー・ジョーンズ。いいと思います」、「正解でしょ。俺だってやりたくないよあんなの」、「こんな無意味なことみんな断ればいいと思う」とトミーの行動に共感するつぶやきもあるのだ。
他にも「これを放送した真意は何? トミーのイメージが損なわれると思うのだが」、「トミー・リー・ジョーンズに女子アナがシューイチポーズしてくださいって、失礼じゃない?」など様々な意見が出ている。
『シューイチ』に限らずお決まりのポーズを要求する番組は少なくない。日本人の場合はノリで付き合ってくれるだろうが、海外のゲストだとそうなるとは限らないようだ。特に今回は、トミー・リー・ジョーンズも映画のテーマとのギャップを考慮したのではないか。これが『メン・イン・ブラック』のインタビューだったら、あるいはポーズをとってくれたのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)