エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】サザンの名曲『C調言葉に御用心』が、療養中のコブクロ・小渕を救っていた。

5年ぶりに活動を再開したサザンオールスターズが、音楽番組『ミュージックステーション』に生出演した。サザン特集ということで共演者にも“サザンの思い出の曲”を尋ねた。その中でコブクロの小渕健太郎が語った『C調言葉に御用心』のエピソードには、桑田佳祐本人も驚いていた。

小渕健太郎が発声時頸部ジストニアを発症したことから、2011年8月28日にコブクロは活動を当面の間休養することを発表した。この病は声を発し続けようとすると首周辺の筋肉が硬直してしまう運動障害だが、原因や治療法については明確にされていない。

また、黒田俊介も腰痛や喉の疲労を感じていたこともあり、2人は身体を休めるために休養をとることを決断したのだ。そんな時期のコブクロに力を貸したのが、サザンオールスターズの名曲『C調言葉に御用心』だったのである。

7月26日の『ミュージックステーション』には再始動したサザンオールスターズの5人が出演して、新曲『ピースとハイライト』と『蛍』を披露した。サザン復帰特集ということもありVTRで彼らの35年の活動を振り返ると、共演者からは「サザンオールスターズ思い出の1曲」が紹介された。

コブクロからは小渕が「『C調言葉に御用心』は昔から大好きだったんですが、車に乗って聴くようになったのは1年前くらいからなんです」と話し始めた。彼は病で休養している間に自動車の運転免許を取得したという。ドライブしながら楽曲を聴く楽しさを覚えたのである。

彼は「車の中だと“ワーッ”と自分の世界に入って歌うようになるんですね」と続け、「その時に初めて、桑田さんの息の量の少なさが分かったんです」と明かしたのだ。司会のタモリだけでなく、桑田佳祐も首をかしげていた。

そこで小渕が「凄く似てないものまねをしますけど…」と桑田のような表情で、「いつもいつも…」と『C調言葉…』の出だしを歌ってみせた。「これくらい小さい声で歌っているんです。これで喉の力がホワっと抜ける」と説明する。小渕は「緊張して声が出づらくなっていた1年前の時期に、これをいっぱい聴くとものすごく声が出るようになったんです」と桑田と楽曲に感謝するように語ったのである。

黒田も「小さい声でシャウトするから、喉がつぶれにくくなるんです」と共感すると、「そうなんですよ、そんなことに勝手に気づいたりして」と小渕が答えて2人で盛り上がっていた。

そんな話を聞いて桑田佳祐は「いや、そうですか? 全然気づきませんでした。ありがとうございます」とコブクロの2人に逆に頭を下げるしかなかった。

コブクロは昨年の4月に活動再開を発表して、9月にはライブを行っている。小渕が車の中で『C調言葉に御用心』を聴きはじめたのが1年前というから、その時期に彼の喉の回復に力を貸したようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)