航空業界の規制緩和を受けて、格安航空会社(LCC)が日本の空に登場してから10年以上が経つ。機内食や飲み物、預かり手荷物を有料にするなど、コストダウンとサービスのせめぎ合いがたびたび話題にのぼる。タレントの伊集院光は、スカイマークに搭乗した際に起きたトラブルをラジオ番組で明かした。
1日深夜放送の『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で伊集院光が話した内容によると、福岡から羽田に戻る際にスカイマークを利用したそうだ。体が大きいために通路側をお願いしたところ、最前列しか空いていないという。最前列での留意点を聞くと「お手荷物は座席の下に置けないので、棚の上にあげてもらいます」とのことだったが、問題ないと判断してその席にした。
チェックインを済ませ、空港内で妻へお土産のプリンを買って機内に乗り込むと、CA(キャビンアテンダント)から(プリンの入った箱の)保冷剤の有無を尋ねられた。さらに保冷剤は上の棚に入れられないので、膝の上で持つようにと言われたのだ。彼はチケット購入の時にそのような条件は聞いていなかったことを告げ、「隣の席が空いているので置いていいか」と聞くと、今度は「座席1つ分の料金をいただきます」とCA。伊集院が「では払います」と言えば、「それはチェックインの時にやってください」と返される。結局、別のCAに「次回から気をつけて下さい」と“特別”に隣の座席にプリンを置くことを許可されたが、「“特別”にしなくていい」と膝の上に置いていたそうだ。その後、伊集院がCAに「(今後、自分のようなトラブルが起きないように)チェックインの際に『最前列は保冷剤の持ち込み禁止』と注意を促すよう上の人に提案してください」と改善を要求するも、「それはできかねます」ということだった。
「芸能人だから非常識でもしかたがない」と言われないように、“ルールを守る”ことを徹底してきたという伊集院。かつて新幹線に乗った際にガラガラの車内で中年男性が隣に座り、狭い思いをしても指定された番号の座席に座り続けたくらいの性格だ。
伊集院は「スカイマークは、格安航空会社のためいろいろな規制があるのは知っている」としながらも腑に落ちないといった調子で、「俺が間違っているのか?」とリスナーに語りかけていた。
ちなみに国土交通省が発表している機内への保冷剤の持ち込みに関しては、「凍っている状態でもゼリー状であっても、100ml以下の個々の容器であれば、1L以下のプラスチック袋にいれれば客室内へ持ち込みができる」としている。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)