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writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】「とにかく興味がない」。“中二病”作者の伊集院光がこの言葉と決別したワケ。

中二病(ちゅうにびょう)という言葉がある。当初この言葉は、タレント・伊集院光が自身のラジオ番組のコーナー「かかったかな? と思ったら中二病」で、中学2年生ぐらいの年代でありがちなことをリスナーから投稿してもらうというものだった。昨今アニメのタイトルなどにも広く使われるようになった“中二病”という言葉について、この言葉を作った伊集院光本人がこの現状についてコメントした。

伊集院光が考え出した“中二病”という言葉の意味は、中学2年生ぐらいの思春期によくある「成長過程にありがちな恥ずかしい行動をすること」=“若気の至り”のような言葉であるが、番組内でリスナーとのやり取りの中で形成されていった言葉なので厳密な定義は難しい。

その後この言葉は、同ラジオ番組を離れネット上でも頻繁に使われるようになった。しかし、本来の意味とは違う意味で使われるようになってしまったのだ。

昨今、アニメのタイトルなどにもこの言葉が使われ始めたため、伊集院は5日放送の『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)でこの“中二病”という言葉について改めて語った。

伊集院は、「(“中二病”についてコメントするのは)面倒なので今回が最後です」としたうえで、この言葉は伊集院が作った言葉ではあるが、今では全く自分の意図とは違う使われ方をしていることを理由に「とにかく興味がない」と語った。さらに、ラジオやTwitterで、アニメのタイトルに使われることに関して質問を受けていた伊集院は「(権利を主張するための)登録もしていないし、関係ない」と、言葉の作者として使用料などの金銭を受け取っていないことを明らかにした。

以前、この“中二病”という言葉をめぐっては、伊集院はTwitter上でヒップポップアーティストのZeebraと論争になったことがある。このような言葉を作った伊集院を非難するものだった。しかし、伊集院の作った元々の意味とは違う意味を指していたため、伊集院はZeebraにメールで説明したようだが、「和解できなかった」と物別れに終わっている。今回ラジオで「興味がない」と発言したのもこうした誤解を牽制する意味もあるのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)