実写映画化が決定した『黒執事』。主演の水嶋ヒロが3年ぶりに俳優復帰したことでも話題になっている。これまでアニメ化や舞台化もされている人気の作品でキャストにも注目が集まっていたが、人気キャラである葬儀屋を演じる栗原類に対して、原作ファンからは批判的な意見が出ている。
2014年に公開予定の映画『黒執事』。原作は枢やな氏による漫画で、コミックスの累計部数は1500万部を突破。2008年と2010年にはアニメ化、2009年には舞台化もされた人気作品である。
漫画やアニメの舞台は19世紀のイギリス。ファントムハイヴ伯爵家の執事セバスチャン・ミカエリスと、悪魔であるセバスチャンと契約を交わした主人のシエル・ファントムハイヴが、シエルの暗い過去や事件を解いていくものだ。
今回実写化にあたって、松橋真三プロデューサーは「原作通り19世紀のイギリスを舞台にすると、日本人キャストでやることに無理が出てくる」という理由から、舞台を2020年のアジアにすると決めたようだ。
実写化が決定されてから、原作やアニメファンからは批判的意見が出ている。水嶋ヒロがセバスチャン役に決まった時にも「合わない」などの声があがっていたが、葬儀屋役に決まった栗原類に対して「葬儀屋はイケメンのはずなのに」、「葬儀屋役ネガティブモデルかよ…」など批判的な声があがっている。栗原が演じる葬儀屋はイケメンの設定でファンからも人気のキャラクターだ。また元伝説の死神でもあり、「栗原では線が細すぎて戦えない」などの声もある。
さらに原作のアンダーテイカーではなくオリジナルのジェイという役に変わったことに関しても、ファンは違和感を覚えたようだ。これまでもセバスチャンが仕える主人役がシエルから女主人・幻蜂汐璃役に変わったことに、オリジナルと全然違うとの声があがっていた。「オリジナルキャストが多すぎて、『黒執事』の名前を使わなくても」との意見まで出ている。
漫画原作の作品を実写化する場合は、批判的な意見が多い。やはり原作やアニメのファンにとっては、実写化はイメージが全く変わってしまうことも多いので、納得できない部分もあるのだろう。ただし今回の『黒執事』に関しては、原作を知らない人からは「配役が合っている」とも評されている。漫画やアニメの『黒執事』とは別物としてとらえれば、また違った作品として見ることができるのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)