エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】櫻井翔キャスター、参院選投票率の低さを嘆く。「非常に残念」

7月21日に投開票が行われた第23回参議院選挙の投票率は52.61%(総務省発表)で前回を下回り、過去3番目の低さとなった。21日に生放送された選挙特番『ZERO×選挙2013』に出演した櫻井翔も、今回の投票率について「私の立場として…非常に残念でした」とコメントしている。番組では今回から始まったネット選挙についてもゲストによる討論が行われ、櫻井もこれからその効果が発揮されることを期待していた。

今回の参議院選挙では期日前投票が全有権者の12.36%となり、参院選として過去最高だと発表されたことから有権者の関心が高まったかに思われた。しかし、『ZERO×選挙2013』の第2部に出演したキャスターの櫻井翔は番組調べで午後8時時点の投票率が推定51.02%となったことを真摯に受け止めていた。彼はエンディングのまとめで「今回、投票を呼びかけていた私の立場としては、投票率が低いことは非常に残念でした」と肩を落としたのだ。

スタジオでは乙武洋匡氏(JOINキャスター)や諏訪貴子氏(ダイヤ精機社長)、原田謙介氏(若者と政治をつなぐNPO代表)、そして自民党の豊田真由子議員と民主党の泉健太議員を迎えて“アベノミクス”や“ネット選挙”などについて生討論が行われた。

そこで出た意見を参考に、櫻井はまとめで「投票率と共に、10代の頃から政治や世の中に意識を向ける心を養っていくことも大切だと思った」と投票率の低下を食い止める対策について触れたのである。

ゲストによる討論では、ネット選挙について「関心があれば情報は得やすいが、そうでなければ参院選で誰に投票しようかと調べるほどの興味を持たせるものではない」という意見もあった。ただ、原田氏の「まだ始まったばかりで今回の参院選はネット選挙の入り口に過ぎない。次の選挙でその効果が分かるはず」という見方にはおおかたが同感していた。

一方で候補者は自分の政策を明示すると共感しない有権者が離れていく可能性があるために、「今日はどこどこで演説しました」といった日記になってしまい、「2日でツイッターを見るのに飽きてしまった」という指摘もあった。有権者が望むのは日記ではなく、その候補者がどういう性格でどのように政策を考えているかである。

また、ネット選挙では未成年者の選挙運動が禁止されており、政党や候補者のメッセージをツイッターでリツイートしたり、フェイスブックでシェアすると選挙違反に問われる。このため10代の若者は、ネット選挙といわれても関心を示しにくい状況にある。10代の頃からもっと政治に関心を持つように、ネット選挙のあり方も考え直すべきだという意見もあった。

櫻井翔もそうしたゲストの意見から学ぶ点が多かったようだ。ネット選挙だけでなく彼のようなトップアイドルが選挙に関心を示すことで、若者に与える影響も大きいだろう。ただし、若者から投票したいと思われるように政党や政治家も努力が必要だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)