イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】マイケルの死をめぐる裁判・その1「AEG Liveが父を殺した」とプリンス君。

“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンが他界してもう4年。死に至るまでの父マイケルの様子を自宅でじっと見ていた長男のプリンス君(16)が今、父の死をめぐる裁判の証言台に立って果敢に発言している。

2009年6月25日、麻酔薬プロポフォールを投与され急性中毒症状により死亡したマイケル・ジャクソン。その死の責任はロンドン・カムバック公演の企画会社「AEG Live(以下AEG)」にあるとし、マイケルの母親キャサリン・ジャクソンさんと彼の遺児3名が40ビリオン・ドルの損害賠償を求めたいとしている裁判がいよいよ白熱の兆しを見せている。

その当時のマイケルに直接の医療行為を施していたのは、過失致死罪の有罪判決を受けて2011年11月から刑務所生活を送っているコンラッド・マーレイ元専属医である。だが原告側は、マーレイを雇ってマイケルの健康管理をさせ、体力がないと知りながらカムバック公演“This Is It”を50公演も計画し、死亡後は直前のリハーサル風景などを集めて映画やDVDを制作して巨額の収益を上げたAEGに重い責任があるとしている。

マイケルの臨終を知り、「ダディ、ダディ!」とただ泣くしかなかったという彼の3人の子供たち。彼らを代表して最年長のプリンス君がこのほどその法廷の証言台に立ち、12名の陪審員に向かってこう発言したことを芸能情報サイト『TMZ』が報じている。

「父はAEGとの交渉で問題を抱えていると言っていました。泣き顔で“AEGのやつらに殺される。彼らはきっと僕を殺す気なんだ”と繰り返していました。」

「父は確かに“This Is It”に向けて張り切っていたと思います。でもリハーサルの時間が足りないと言っていて、AEGとの電話ではそれを訴えても聞き入れてもらえないのか、がっくりと肩を落として涙を浮かべていました。」

「ランディ・フィリップスさん(AEGのCEO)がうちにやって来たことも何度かありました。彼がマーレイ元専属医の肘をぐいっとつかんで、何かを強く言い含めているような姿を見たこともあります。」

一方このフィリップス氏は12日にその証言台に立ち、「マイケルは“わが子のためにも自宅とよべる豪邸をまた購入したい。カムバック公演でその資金を作りたい”と涙ながらに話していました」と述べている。16歳のプリンス君とフィリップス氏の間で、マイケルの涙についての解釈は180度異なっていたようだ。今後の裁判の行方に注目して行きたい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)