イタすぎるセレブ達

writer : kohara

【イタすぎるセレブ達】アンジーの両乳房切除を、米人気歌手が「勇敢でもなんでもない。むしろその逆」とメッタ斬り。

乳がんになる可能性が高いと判明したことを理由に、今年、両乳房切除手術を受けた米女優アンジェリーナ・ジョリー(38)。そんなアンジーを多くの人々が「なんて勇敢な!」と称賛したが、米歌手メリッサ・エスリッジ(52)は「違う。むしろその反対だわ」と批判的な目で見ているという。

現在、養子・実子の計6人を育てているアンジェリーナ・ジョリー。そんな彼女は自分が「乳がん高リスクである」と判明後、「子供たちのために生きなくては!」と両乳房切除を決意し、手術を受けた。その決断を多くの女性たちが支持し「勇敢な母」と称えているが、乳がん経験者の歌手メリッサ・エスリッジは、「勇敢? とんでもない!」と考えているという。このたび『The Washington Blade』紙の取材に応じたメリッサは、以下のようにその考えを明かしている。

「私も、(アンジーのように)遺伝子突然変異というものを抱えているの。でも両乳房切除手術の正当性が、この私には信じられないわ。そんなもの、勇敢な選択とは私には言えない。それどころか、これ以上ないくらいビビりな選択肢だわね。この遺伝子をガンに変えてしまうのは、ストレスよ。」

「大勢の人が遺伝子の突然変異を経験するけど、ガンにならないこともある。だから遺伝子が変異していると分かっても、(両乳房切除手術という)選択肢はリストの下の方にあると考えるべきね。栄養やストレスレベルについてじっくり考えたほうが、私は良いと思うの。」

「私は(化学療法以降)かれこれ9年もガンから解放されている状態よ。」

「(両乳房切除という)決断を下す前に、みんなにもっとよく考えてほしいわね。」

ガンを患う可能性そのものをできる限り排除し予防したかったアンジー。その結果踏み切った大手術だが、それを「不要」と考える乳がん経験者もいる。自分の体と健康をどのように守っていくのか選択肢も増えてきたが、それにつれ大きな悩みと葛藤に揺れる人も増えていくのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)