大島優子が4月27日に行われたAKB48武道館単独公演と翌日のAKBグループによる最終公演をブログで振り返った。公演の2日前まで熱でダウンしていた彼女だが、2008年1月以来のAKB48単独公演にかける思いはそれよりも熱かったようだ。万全とは言えない体調で、全力を出し切った大島優子の底知れぬパワーはどこから来るのか。
AKB48の大イベント『AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~』の3日目、4月27日夜の部はAKB48による単独公演が行われた。さらに翌日の最終公演ではAKB48、SKE48、NMB48、HKT48、JKT48、SNH48のメンバー206人が勢ぞろいする盛大なライブとなったのだ。大島優子は5月2日にブログ『ゆうらり ゆうこ』で、「やっと書くぞー」と公演について触れている。
まずAKB48単独公演について、彼女は「こんなにも集中したのは久しぶり」と明かした。全力を出すのは当然のことだが、この日ばかりはいつも以上に必死だったという。「過去の自分たちに。昔のAKBに負けたくない一心」だったからだ。初めてAKB48が単独公演を行ったのは、『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2008』で約5年半前のことになる。
その年の秋に10thシングル“大声ダイヤモンド”をリリースした。前田敦子はもちろん、大島麻衣や小野恵令奈も在籍していた頃だ。その後、大ブレイクを果たしたAKB48だが、これまでに卒業した者もいれば研究生から昇格した者もいてずいぶんと様変わりしている。大島優子はそんな時期を乗り越えてきた自分と、その頃のメンバーに今のAKB48が負けていないか。負けるわけにはいかないという思いで公演に臨んだのだ。
彼女は単独公演の3日前から「熱が出てしまいダウンしてました」と明かしており、前日には回復したというがベストコンディションとはいかなかったはずだ。
「昔のAKBに負けたくない」という気持ちが体を動かしていたのだろう。彼女が披露したソロ曲“泣きながら微笑んで”では、いかにアピールしようかと思案して客席のペンライトを雪に見立てた。雪の舞う空を仰ぎながら、「わたしは雪の中にひとりでたたずんでいるんだ」とイメージして歌ったという。
28日の最終公演ではAKBグループ総勢206人が出演して、アンコールを含めて40曲を披露した。大島優子はSKE48のユニット曲“クロス”を高橋みなみと山本彩(NMB48)の3人で歌った。「ちっち(山本彩)のセンター、プレッシャーだったかな?」と気にしながらも、「期待してます、ちっち」と将来を託している。
病み上がりの状態ながらも、ソロ曲から他のメンバーへの配慮まで全力でこなす。大島優子がAKB48で果たす役割は大きい。6月の選抜総選挙では次世代センターの躍進で世代交代という見方もあるが、大島優子の壁はまだまだ厚そうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)