エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“宴会作戦”の行方は? 中居正広が参戦した“帰れま10”で史上初の記録が連発!

SMAPの中居正広がテレビ『お試しかっ!』の人気企画“帰れま10”に初挑戦した。その中居がいきなり「打ち上げ気分で楽しくやろうよ」と提案したことで、今回の“帰れま10”はかつてない様相を呈したのだ。番組史上初という場面が連発しながらも、メンバーにはストレスから先輩にブチ切れたり、疲れて爆睡する者もいたほど過酷なものとなった。

過去には香取慎吾が2回挑戦して2連勝と3連勝、木村拓哉は8連勝という結果を残した“帰れま10”。5月6日に放送された『お試しかっ!』スペシャルでは、中居正広がSMAPから3人目の挑戦者として海鮮居酒屋はなの舞で行われた“帰れま10”に登場した。

レギュラーのトシ(タカアンドトシ)から、これまでに10連勝した時は5時間くらいかかったこともあると聞いた中居は「何か教えてくれるんでしょ?」と探りを入れて、「ヤラセで5時間もやったらバカでしょう」と突っ込まれる。中居もこの番組がガチだと聞いてはいたが、実はヤラセではないかと疑っていたようだ。

そんな中居から「打ち上げ感覚でやったら、すごく楽しい5~6時間を過ごせるんじゃないか?」と、“宴会作戦”の秘策が提案された。レギュラー陣からも「肩の力が抜けて当たるかも」と賛同してもらえた彼は、「楽しみだ今日、俺!」とワクワクしていた。

メニュー92品からベスト10を当てるチャレンジが始まったのは、夜9時だった。中居の提案で生ビールのジョッキを手にすると、メインMCのトシが「番組史上初ですが、ビールで乾杯!」と音頭をとったのである。

ところがタカ(タカアンドトシ)が選んだ1品目の「枝豆」が28位という結果で、いきなり大はずれする。1品目からはずしたのは1年7か月ぶりだった。いきなりテンションが下がったが、「これで(連続全問正解の)100万円はなくなったんだから、後は楽しく飲もうよ!」と中居が盛り上げた。

その中居が「刺身5点盛り」で4位を当てるなど奮闘するが、8品目で正解は5品という状況に「本当にガチなんだね」とヤラセ疑惑を完全に撤回した。正解する毎に順位が埋まるパネルを指すと、「これを(視聴者に)見せた方がイイよ。これじゃごまかせない」とアピールしたのだ。

11時10分を回る頃に、濱口優(よゐこ)がいつもの2枚抜きに挑戦すると張り切った。1人で2品を予想するという離れ業だが、過去に成功したことは無い。ところが、この日の彼は「刺身7品盛り」と「はなの舞サラダ」で9位と3位を的中。番組史上初の“2枚抜き”を達成したのだ。「ここまで来るのに4年かかりました」と濱口が感激して、宴会気分も最高潮となった。

この時点で、7品を正解して残すところ3品となった。最初は“宴会作戦”に乗り気ではなかったトシも「ペースはいい感じですね」と見直していたのだが、11時30分になるとスペシャルゲストとしてその男、柳沢慎吾が現れたのである。

柳沢はいつもの調子でネタを連発したり、ドラマ『味いちもんめ』で共演する中居の裏話などを披露。オリエンタルラジオには「あっちゃんカッコイイ! 武勇伝やってよ!」と無茶振りしていた。

注文をなかなかしないうえに、2品を連敗する柳沢にトシがぶち切れて「なんなんだよ! 1人で何時間使うんすか!」と叫んだほどだ。やがて柳沢は1時間半をかけて8位の「北海縞ほっけ」を1品だけ当てると、「あばよ」と帰っていったのである。

この時点で深夜の1時となっており、メンバーのテンションも一気に下がった。残り2品を正解すれば終了というところで苦戦が続き、ようやく残り1品となった時には深夜2時30分だった。

この時、ついに中居が「あの法則無理だな。ごめん」と“宴会作戦”が甘かったことを認めたのである。彼は「楽しく過ごすことは無理なんだよね」と“帰れま10”の厳しさを痛感すると、大あくびをしながら「木村とか香取の時もこんな感じ?」とSMAPの2人を思うのだった。

残り1品となってから7連敗という事態になるとメンバーも全員疲れ果ててしまい、中田敦彦にいたっては仰向けになって爆睡していたほどだ。時間は4時となりすでに開始から7時間が経過したところで、中居にラストをキメてもらおうと全員の期待がかかったのである。

中居ももう終わらせたいと意気込み、「いいですか、“ねぎま串”で!」と予想した。メンバーからも「セオリーどおりですよ!」、「やっぱり持ってるねスターは!」と感心されると、「俺、紅白でトリをとったことあるから。やっぱり雲の上の人だなって思うこともある」と自画自賛する。

ところが「ねぎま」は77位という結果で大はずれだった。「おい、スター!」と劇団ひとりが切れると、中居は「さっきのスターのところカットして」と意気消沈。やがて「ギブだね」と弱音を吐くと、「ギブアップだね。もういいよね」と完全に心が折れてしまった。

時刻は夜明け前の4時37分だったが、最後の5位が当たらない。10連敗した頃には中居も「こんなに帰れないの? これはキツいな…最初は楽しかったなあ」と力なくボヤくだけだった。全員がそんな状況の中で、鈴木奈々が選んだ「馬刺し」が5位となったのである。全員が生き返ったように歓喜してハイタッチした時には、開始から実に7時間50分が経過していた。

そのまま帰ろうとした中居正広をトシが慌てて呼び止めた。「エンディングですから。感想はいかがでしたか?」と問われた中居は、「二度と出ないよ!」と言い捨てると「企画が突出してるね! 俺もこんなに帰れないとは思わなかったもん!」と“帰れま10”のガチ振りはもうコリゴリという感じだった。

4月22日の“帰れま10”では同じジャニーズのアイドルグループ・嵐の相葉雅紀が参戦して、奇跡的に10品連続正解のパーフェクトを達成している。巷では「ヤラセでは?」の声も聞かれたが、今回の中居正広を見てもその可能性は限りなく低いと言えそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)