SMAPの香取慎吾が、かつてジャニーズの野球大会に出場した時のことをテレビ番組で語った。彼は野球にあまり興味が無かったが、バッティングフォームを見たプロ野球関係者から「構えはメジャーリーガーなので改善しないほうが良い」と絶賛されたという。しかしその試合を最後に、香取が野球大会に出ることはなくなったのである。
1990年の体育の日に東京ドームで行われたジャニーズ大運動会は、毎年恒例のイベントとして2004年まで続いた。その後も2009年と2011年に復活している。競技のメインは野球大会で、この日はジャニーズアイドルたちもユニフォームを着て野球選手になりきるのだ。
4月21日に放送されたテレビ『笑っていいとも!増刊号』の中で、香取慎吾がその野球大会に出場“させられた”思い出を話した。彼は野球をほとんど知らず、ボールを投げるフォームをその場で披露したが手足のタイミングがバラバラで、バットを持つ姿も様にならない感じだ。
だが香取は「バットが当たれば凄い速さで遠くまで飛ぶんですよ」と、唯一周囲から認められたことを自慢した。野球好きな中居正広は香取のバッティングフォームを見て「もっと脇をしめて!」と注意するが、プロ野球経験者からは「メジャーリーガー並の構えで、当たれば凄いからそのままでいいんだ」と改善しないように言われたのである。
しかし、残念ながら香取はあまりにも野球を知らなかったのだ。バッターボックスに立った彼がヒットすると、周囲がサードに走れと指示した。彼が本気にしてサード側に走ると「冗談だろ!」と言われたが、そもそもファーストへ走ることに確信がない香取は右往左往してしまったのだ。
選手では使い物にならないということで、彼は走塁コーチとして立たされた。出塁した選手に腕をぐるぐる回して走る合図を出す役目だ。だが野球を知らない香取が的確な合図を出せるはずもなく、出塁した選手は次々とアウトになったのである。
「それ以来、野球大会に出ることはなくなった」と話す香取だが、「じゃあ、なんで野球できない僕を東京ドームの試合に出すんだ!」と不満を口にしたのだ。彼もまだ10代で当時は言われるがままに野球をさせられたが、今になって思い返し怒りがこみ上げてきたようである。
そんな香取慎吾も陸上・十種競技元日本チャンピオンの武井壮から、「鍛えればオリンピックの十種競技でいいところまでいける」と体格を評価されている。野球は知らない香取だが、サッカーは好きなので運動が苦手というわけではないのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)