高ギャラを誇るコメディ界のトップ女優であっても容赦なし。米国の警察はマグショットも公開するが、手錠をかけられた動画までメディアに公開してしまう。夫の飲酒運転でとばっちりの逮捕を食らったリース・ウィザースプーンが、とんでもないイメージダウンにさらされている。
女優リース・ウィザースプーン(37)が2011年に再婚したハリウッドエージェントのジム・トス氏。リース主演の新作映画『The Good Lie(原題)』の撮影が続くジョージア州アトランタで19日、夫妻そろって警察に逮捕されたことをお伝えしたばかりである。
ジムは飲酒および危険運転。そして同乗のリースも酒に酔っており、警察官を相手に「アンタ、アタシが誰だかわかってる? アタシを逮捕したらアンタの名は全米のニュースで流れることになるわよ!」と声を荒らげ、反抗的な態度を理由に警察は彼女も逮捕。保釈金により夫婦とも20日には身柄を放たれたが、明るい女優、賢い母親というリースのイメージはダウンしてしまった。
しかし彼女には仕事がある。この写真は21日、つまり身柄が保釈となった翌日のもので、裁判所への出廷命令を問いただすメディアの取材攻勢を覚悟の上でニューヨークに飛び、ザ・シネマ・ソサエティらが主催した新作映画『Mud』の上映会に顔を出している。
そのような中でCNNは23日、アトランタ警察署が公表した逮捕後のリースの姿をとらえた映像を公開。留置場につながる駐車場の天井に設置されたカメラが撮影したもので、停められたパトカーから下りたリースが手錠を外してもらい、とぼとぼと建物に入って行く姿が見てとれる。
たとえメディアのカメラが捉えることはあっても、日本であれば重罪を犯したわけでもない女優のこのような映像を当局がメディアに提供することはまず考えられない。夫の飲酒運転のせいでちょっと警察のお世話に、などと思っていたであろうリース。こうした映像の流出は心外なことではないだろうか。
ところで気になるのは逮捕時のジムの血中アルコール濃度。アメリカで酒気帯び運転とされるのは0.08%以上検出された場合であるが、彼の数値は0.139%であったとのこと。かなりのスピードを出す車社会であるアメリカにおいては罰則も厳しいが、飲酒運転で逮捕された者に対する世間の目は実に冷ややか。家庭には幼い3人の子がおり、職場の人々の目もある。リースには苦悩の日々が続きそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)