昨年夏にお伝えしていた、実力派ヒップホップミュージシャンのローリン・ヒルによる脱税事件。容疑を潔く認めた彼女はまさに服役という絶体絶命のタイミングで、納税の最後のチャンスを与えられた。
深みのある低域の歌声が人気の、レゲエ&ヒップホップ界の実力派歌手ローリン・ヒル(37)。大ヒット・コメディ映画『天使にラブ・ソングを2』で不良少女“リタ”を演じてブレークした彼女は、音楽活動においては横柄な人物だと叩かれることも多いが、私生活では6人もの子を産み育てている素晴らしい母親である。
そのローリンが昨年6月、日本の国税庁にあたる“IRS(合衆国内国歳入庁=The Internal Revenue Service)”により脱税容疑で起訴された。内容は2005年度分から3年分にわたり、160万ドル(約1億2800万円)を超える収入がありながら連邦所得税の申告を怠ったというもので、聴聞会では本人もその事実を認めていた。
ところがローリンは「私と家族を守るため、社会とのかかわりを一切断って生活していた。身の安全が確保されればきちんと納税する」とワケの分からない釈明を続け、その後禁固刑を言い渡されていた。
そしてまさに服役予定であったこの22日、判事がローリンに5月6日までその延期を言い渡したことを芸能情報サイト『TMZ』が報じている。ローリンの代理人が、「Sonyと1ミリオン・ドルのレコーディング契約が成立しました」と告げたことにより、裁判所はローリンに対し、「96万8000ドル(約9600万円)をきちんと納めるのであれば」と納税の最後のチャンスを与えた次第である。
6人もの子を育てる母親のローリン。彼女の服役など信じがたい話であるが、法の裁きにそんな情け容赦は無いことを彼女は痛感したはずだ。さっさと納税して晴れて潔白の身となるべきであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)