音楽活動に併せ、6人もの子を持つ母として、子育てがあまりにも忙しすぎて税金の申告を行うことが出来なかった? 実力派ヒップホップミュージシャンのローリン・ヒルが、脱税容疑を潔く認めた。
大ヒットしたあのコメディ映画『天使にラブ・ソングを2』で、不良ながら歌唱力はピカ一という女子高生“リタ”を演じてブレークした、実力派ヒップホップシンガーのローリン・ヒル(37)。太い声と抜群の声量でレゲエも得意とする彼女には根強いファンがいるが、先月、日本の国税庁にあたる米国連邦政府機関“IRS(合衆国内国歳入庁=The Internal Revenue Service)”により、脱税容疑で起訴されていた。
その脱税容疑は、05年から07年までの3年にわたり、160万ドル(約1億2800万円)を超える収入がありながら、連邦所得税の申告を怠ったというもの。実刑判決が下れば納税はもちろんのこと、1年の禁固刑および30万ドルの罰金が言い渡されると予想される中、聴聞会が6月29日にニュージャージー州連邦裁判所で行われ、本人がその内容を事実であると認めた。
もっとも「私と家族の身の安全を守るため、社会とのかかわりを一切断って生活することが大切な時期でした。それでそのようになりましたが、以前の私は納税を正しく行うような人間でしたから、身の安全が確保される状況になれば、今後はきちんと守ります」といった奇妙な釈明を添えている。
ローリンが訴えられるのは、今回ばかりではない。ツアーのためにと借りた衣装やアクセサリーなどを、返却しないために「ヴィア・ダヴィア・ヴィンテージ」社に訴えられ、ツアーギタリストのジェイ・ゴアには報酬を未払い、バンドメンバーへは暴言の数々を浴びせ、仲間であるはずのミュージシャンから「あの女はモンスターだ」として、損害賠償を求める訴えを起こされている。
ローリンは、伝説のレゲエミュージシャンであるボブ・マーリーの息子ローハン・マーリーとの間に、ザイオン君、セラちゃん、ジョシュア君、ジョン君、サラちゃんという5人の子をなし、昨年夏には別の男性との間に男の子を出産した。判決が言い渡されるのは11月とのこと。しかし6人の子を抱える彼女は今まさに育児に奮闘中、その中での刑務所入りはないだろうという意見も多い。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)