エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「最近ぼーっとしてる?」ナオト・インティライミの行動提起にタモリも共感。

あなたは信号待ちするときに“無意識に携帯電話を見る派”か、それとも“素敵なことを見逃さない派”か? ミュージシャンのナオト・インティライミが最近取り組んでいるという“キャッチ・ザ・モーメント”キャンペーンについてテレビ『笑っていいとも!』で話したところ、司会のタモリも賛同して盛り上がった。ナオトは実際に行動を始めて、ある変化が起きたという。

ナオト・インティライミといえば世界各国を旅してまわり、中東パレスチナではあのアラファト議長の前で「上を向いて歩こう」を歌ったエピソードが有名だ。ミュージシャンとしても人気だが、サッカーも上手くプロ選手とも交流がある。

4月17日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングに登場したナオト・インティライミは、この半年でエチオピア、コロンビアそして念願のカリブ海へ旅したことを報告した。多忙な中でも世界放浪はまだ続いているのだ。

ところがそんなナオトもエチオピアで少数民族のハマル族と過ごした時に、“忙しい自分”に気づくことがあった。「ハマル族はね、ずうっとぼーっとしてました…」と彼がその気持ちを話すと、タモリも「ぼーっとするっていうことは本当にこれ凄いことなんだよね」と身を乗り出すように共感したのだ。

“ぼーっとする”大切さに気づいたナオトは、ハマル族と一緒にそうしたが「はじめはソワソワするんですよ、落ち着かない日本でせわしく生きてるから」という。しかし、やがてそれが気持ちよくなってくるのだ。「あ、最近ぼーっとしてなかったなぁ」と改めて思った彼は、その原因はスケジュールの多忙さではなく「僕ら世代は携帯に忙しいんだと思ったんです」と語る。

「電車を待っている数分間も、信号待ちの20秒でさえ携帯ナシで待てない」と、ほぼ無意識に携帯電話を手に持って何かを見ているとナオトは自分を振り返る。彼はその携帯を見ている間に、実は「流れ星が流れたかもしんない」といった素晴らしいことを見逃しているのではないかと疑問を感じたのだ。

タモリも彼の意見に大いに賛同すると、たとえば新幹線に乗るとカーテンを閉めて携帯をいじりだすのが理解できないと語った。カーテンを開けて外を見ると様々な風景が流れるのだが、「どれだけの情報がいっぱいあるかというのをわかんないんだよね」と力説した。

ナオトは「より瞬間瞬間を感じる“キャッチ・ザ・モーメント”」を提案しており、「実際に行動に起こそうと思って、“キャッチ・ザ・モーメント”キャンペーンを自分でやり始めたんですよ」とまずは自分自身が行っているという。

それはたとえば、携帯電話を持つ頻度を半分に減らしたり、ネットサーフィンで時間をつぶしているうちに気づけば2時間以上経っているというようなことを止めるといった取り組みだ。「そしたら音が劇的に変わったんですよ」、「ライブの時の音がめっちゃ気持ちいいんですよ!」と彼は興奮気味に明かす。

ナオトはそれまで耳で音を聴こうとしたが、「感性の毛穴という毛穴に音が染み渡っていく感覚」を知ることとなったのだ。「体で聴くもんだよね(音は)」と、タモリも彼の体験を大いに喜んだのである。

音だけではなくご飯も美味しくなったというナオトは、五感を鈍らせている無駄な情報を取っ払えば「心の隙間、心のスペースを空けることで、心の風通しが凄い良くなっていく」と語った。

この日の観覧客100人に対するアンケート質問で、ナオトが「信号待ちで無意識に携帯を持つ人?」と問うと“74人”がYESと答えた。ナオトは“92人”と予想したのでそれを下回ったものの、“キャッチ・ザ・モーメント”の必要性を感じる結果となった。

ナオト・インティライミが出演する音楽ドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』ではエチオピア、コロンビア、カリブ海など世界を旅する彼が現地の人々と交流する記録も見られる。「ぼーっとする時間」を体験する良い機会となりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)