エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「九州新幹線開通と震災」。HKT48・渕上舞が綴った“あの日の3.11”に反響。

HKT48の2期研究生・渕上舞のGoogle+で2年前の3月11日を振り返って綴った内容が、ファンの間で話題となっている。当時の彼女は中学2年生で、九州福岡の地でメディアを通して東日本大震災の状況を見た。この日は九州新幹線全線開通を翌日に控えており、博多駅のある福岡でもその話題で持ちきりだった。

東日本大震災の発生から2年目となった3月11日。HKT48劇場では『東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2013~』が行われた。公演に出演する前に、研究生の渕上舞がGoogle+で2年前のことを綴っている。

「2年前のこの日、福岡の多くの中学校では卒業式が行われていました。中2の私は、在校生として中庭で先輩を見送っていました…」と彼女は2011年3月11日を振り返る。空は青く、飛行機雲が流れており「翌日の九州新幹線開通式典に向けて予行飛行がされていたのかな?」と友人と見上げながら帰宅したという。

帰宅中に彼女が目にした飛行機雲については、読者からも「あの日を思い出しました。宮城県のブルーインパルス隊が九州新幹線開業の祝賀飛行の予行で福岡の空を飛んだんだったね」、「そのおかげでブルーインパルスは地元宮城県の松島基地に残ってた1機だけしか津波の被害にはあってない」といったコメントが届いている。

自宅でテレビをつけた渕上舞は、大震災による惨状を知る。「たくさんのテロップと見たことのない自然の姿」に怖くて目を瞑りたいほどだったが、「でも、ここで目をそらしちゃいけない…そう思いました」とその時の心境を記している。彼女は被災地で同世代の若者が復旧活動をしている姿を見て、「私はテレビを見ているだけ。 自分になにができるのだろう?」、「たとえ小さなことでもアクションを起こしていきたい。でなければ何も変わらないから」と学校の募金活動に参加した。

3月12日は九州新幹線全線開通を記念して福岡博多をはじめ各地で盛大なイベントが予定されており、地元新聞では朝刊に1面と終面を包み込む“ラッピング広告”を準備していたが、未曾有の被災状況から多くが中止された。

九州地区限定で3月4日より放映されていた新幹線の『祝!九州縦断ウエーブ』CMも中止となったが、お蔵入りしていたロングバージョンがYouTubeなどで公開されると再生回数が350万回を超える事態になった(2011年12月時点)。「自然に涙が出てきて見終わる頃には号泣」、「絶対に復興してやるって気持ちになりました」、「今こそ日本全国に流してほしい」など多数の反響があったのだ。

あの日、その九州新幹線の開通を思いながら空を見上げていた渕上舞は、その後HKT48のメンバーとなる。2年後の3月11日に特別公演に出演する彼女は「私たちの声が被災地へ届くように。みんなで心を一つに、歌に思いをのせてパフォーマ ンスします」と伝えると、「誰かに笑顔を届けよう。笑顔の和を広げていこう。この大空の下で」と今後の活動に決意を示した。

彼女のGoogle+には「あの日、私も同じ空を見ていました。一人ひとりの思いが届くといいですね」、「まだあの日あの頃の映像が残ってる…自分にできることは何だろうと考えて、舞ちゃんと一緒の募金活動をした」と共感するコメントが届いた。また、「素敵な文章ですね」、「ま、舞ちゃんすげぇ…」、「思わず涙が流れてしまったよ」といった内容もあり、多くの読者が彼女が文面に込めた思いに感動したのだ。

公演終了後に渕上舞は、Google+で「コメントありがとうございました! 一つひとつ読んでいて、皆さんの思いが伝わってきました」、「またいろんなことを考えさせられました。ありがとうございます」、「明日から新たな気持ちで歩んでいきます」と返している。彼女もまたファンから元気をもらって活動を続けるのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)