エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】もはや女王を通り越して、“ワイプモンスター”。矢口真里は柴田理恵を超えられるのか?

モーニング娘。の矢口真里は先月、30歳の誕生日を迎えた。国民的アイドルグループで活躍した彼女でも、年齢を重ねながら競争の激しい芸能界で生き残るのは生易しいことではないだろう。だが現在でもテレビ番組のレギュラーがあり、ゲスト出演している番組も多い。彼女がバラエティや情報番組で重宝されるのは、どんな理由からだろうか。

2月5日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演した矢口は、“ワイプモンスター”と紹介された。つまらない映像でも100点のリアクション。もう矢口はワイプの「女王」から、「モンスター」とまで呼ばれるようになったのだろうか。

ワイプの画面サイズは小さいので、表情が分かるように顔のアップが映っている。番組内で過去の恥ずかしい映像が流されると、矢口は大きく口を開けて照れたように笑う。その表情の豊かさはさすがであるが、MCの後藤輝基(フットボールアワー)は彼女の動作にも感心していた。小さなワイプ画面から顔が欠けて映らないよう、キッチリ正面を向いたままでリアクションをするのである。

現場からは「矢口さんはカメラワークがしやすい」と感謝されるようだ。矢口は司会者から質問されると、答えを言う前に質問の内容を復唱するのだという。例えば「好きな食べ物は何ですか?」と問われると、「“好きな食べ物”は焼き肉です」と答える。決して答えだけを言葉にしない。彼女が質問された内容を復唱している間に、カメラが矢口に向く。そして「焼き肉です」と答える矢口の顔が、タイミング良くテレビ画面に映し出されるのだ。良い映像が撮れることは、彼女にとってもスタッフにとっても喜ばしいことだろう。

また矢口がお昼のレギュラー番組で、出演者全員がクイズ番組に参加していた時の出来事である。答えが選択制の場合、誰も選んでいない答えがあれば矢口はそこを選ぶ。「番組的に(誰も選んでいない)答えにした方が、良いかな…って」と、苦笑しながら自分の行動を説明していたことがあった。このように矢口は“自分が、自分が”と前に出て行かなくても、テレビに少しでも多く映る方法を心得ているのだ。

将来は矢口真里さんのようになりたいと話す、若い女性タレントは少なくない。番組スタッフや共演者から可愛がられ、仕事が途切れない矢口は理想なのだろうか。そんな彼女を有吉弘行は将来、“柴田理恵”みたいになると予想している。50歳を過ぎてもレギュラー番組が多数ありCMにも出演、幅広い世代から長く愛されている柴田。矢口も彼女のように、息の長いタレントを目指して頑張って欲しいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)