2月1日に劇場公開を迎える最新主演映画『アウトロー』のプロモーションで来日し、9日には記者会見を行った俳優のトム・クルーズ。彼が過去にこんな発言をしていたという、ちょっと面白い話題をご紹介したい。
ご存じサイエントロジー教団の広告塔として知られるトム・クルーズ(50)。教団内での彼はイエス・キリストと同様の存在であり、超能力者として崇められていると言われるが、その教団内部の様子を赤裸々に記した『Going Clear: Scientology, Hollywood, and the Prison of Belief』という暴露本がこのほど出版され、話題になっている。
執筆したのは「ピューリッツァー賞」に輝いた作家で、映画の脚本家でもあるローレンス・ライト氏。彼はこの本の中でサイエントロジーがトムに行った洗脳、ニコール・キッドマンとの結婚生活に与えた影響、離婚への巧妙な誘導、教団のリーダーであるデヴィッド・ミスキャベッジ氏とトムの強すぎる絆、相思相愛ぶりなどを明らかにしている。
その中にのちに教団を離脱した幹部のひとり、マーティ・ラスバン氏が彼の知るトムについてライト氏に暴露したという部分がある。トムはイギリスのトニー・ブレア氏や米国のビル・クリントン氏、ジョージ・W・ブッシュ氏がそれぞれ政権を担っていた当時、「サイエントロジー」がいかに素晴らしいか理解を得ようとその側近らに近づき、ロビイストのような活動を行っていたというから驚く。
さらにトムはブッシュ氏の側近と議論を交わした際、俳優から政治家へと転身したアーノルド・シュワルツェネッガーを強くけん制。「アーノルドみたいなXXXなヤツでもカリフォルニア州知事になれたんだ。僕は大統領になれるね」と豪語し、ミスキャベッジ氏も「そうだ、その通りだ!」と常に首を縦に振っていたという。
シュワルツェネッガーも「大変だよ、やってみれば分かるさ」と鼻でフンと笑うことであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)