エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪・番外編】「辛く悲しい現実です」。篠田麻里子が被災地訪問で聞いた声。

東日本大震災と津波によって大きな被害にあった宮城県七ヶ浜町をAKB48が1月13日に訪れてミニライブなどを行った。参加した篠田麻里子が、目にした瓦礫の山の写真をブログに掲載している。テレビ『MUSIC JAPAN』でもその時の様子が紹介されており、篠田は七ヶ浜町の人々の声から実情を知って「復興は終わってない」と自分に言い聞かせていた。

2011年3月11日に東日本大震災が発生してから2年近くが経つ。震災後の5月22日に、AKB48は1回目の被災地訪問を行った。そのメンバーだった篠田麻里子は、岩手県大槌町と山田町で津波の被害状況を目の当たりにしている。

AKB48が続けている被災地支援活動訪問も、今年の1月13日で21回目となった。篠田麻里子に松井咲子、島崎遥香、藤江れいな、伊豆田莉奈、川栄李奈の6名が宮城県七ヶ浜町のアクアリーナでミニライブやじゃんけん大会などを行い、子供たちを中心に地元の人々と交流した。

1月27日に放送された『MUSIC JAPAN』(NHK)では、篠田がマイクロバスの中で2011年5月に訪れた被災地の状況を振り返りながらこう語っている。「その時に比べると普通の生活を取り戻しつつある空気は流れている感じがする」と話す彼女は、津波で多くを失った人々が生活を取り戻そうとするエネルギーを感じたようだ。

一方で、地元の人々からは「給食の工場が足りないんです」、「学校が足りない」、「家がまだ…」といった生の声が聞かれた。篠田は「まだまだ今までの生活に戻るには、十分じゃない」と実感したのである。

また、彼女はブログ『Diary』でその際に撮影した“瓦礫の山”を掲載し、「瓦礫というもの、あれは人の家であり店であり…被害に遭われた方々の財産」、「本当に辛く悲しい現実です」と心境を綴っている。テレビで紹介された時には、巨大な瓦礫の山の横にあるスポーツ場でサッカーの練習が行われていた。

今回の訪問を終えて、篠田は「私たちの支援活動が役に立っているのかどうかはまだ分からないですが、こういう活動をやっていく上で『復興は終わってないから、こういうことを伝えていかなくちゃ』、『自分自身もまだまだ頑張らなきゃ』と思える」と話し、活動を継続する意義を感じていた。

AKB48のファンには幼児や小学生も多い。特に被災地では彼女たちのライブに行くことは難しいだろう。被災地訪問の際に大喜びするそんな子供たちの姿からもAKB48の支援活動が大きな意味をもっていることが確信できるのだ。これからも被災地を励まし、現状を伝えるために頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)