昨年、大晦日に行われた紅白歌合戦では白組が勝利した。その時にステージ上で司会を務めた嵐の二宮和也とSMAPの木村拓哉がグータッチしている。ジャニーズでツートップともいえるSMAPと嵐だが、メディアではほとんど共演がない。ファンにとってこの時のグータッチは注目に値するもので、2人がどんな言葉を交わしたのか大いに気になるところだ。
木村拓哉は1月の終わりになると、ラジオ『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』でNHK紅白歌合戦の裏話を語るのが恒例となっている。1月25日の放送ではリスナーからの質問を受けて、彼しか知らないエピソードを明かしてくれたのだ。その中に二宮和也とグータッチした際に「どんな声がけをしたのですか?」という質問があった。
紅白で最後に結果が発表されると、SMAPのメンバーは感情をダイレクトに表現する。「白組が負けたら落ち込むし、勝ったら紅組のみなさんに失礼なくらい“よっしゃー!”と喜びを露わにする」ほどだ。昨年は白組が勝ったことで、やはりテンションが上がったようだ。
SMAPが騒いで、司会の嵐のメンバーに“やったな!”と目を向けると彼らは“あー、良かった勝てた”と穏やかに喜んでいるではないか。そこで二宮と目が合った木村が「ういっす! やったなお前、来たな!」とグータッチを向けると、“あっ、ありがとうございます、すみませんどうも”みたいな感じで受け止めてくれたという。
木村は「なんで、司会者がそんな普通のテンションなの?」と不思議そうだった。「こんなにいろいろな経験をさせてもらっているSMAPだけど、あの瞬間は毎年ヒートアップする」と話すように、彼らにとって紅白歌合戦は特別な空間なのだ。
また、リスナーから「NYCにアメを配ったと聞いたのですが?」というメッセージもあり、これには木村も「どこから情報が流れたの?」と驚いていた。それは紅白のリハーサル中の出来事だ。スタッフから「白組のみなさん舞台袖にお集まりください」と案内があり、大御所から若手まで全員が揃った。
SMAPは何度も経験しており、みんな顔見知りなので「今年もよろしくお願いします」とあいさつを交わす中、木村がジャニーズの後輩であるNYCを見るとガチガチに緊張していたのだ。
「これは居づらいだろうな」と彼らを気遣い、木村は持っていたミントのキャンディーを「いる?」とすすめた。NYCのメンバーは大先輩の言葉に「あ、いいんですか?」と恐縮しながらもキャンディーを受け取る。「ね、なんか居づらいよね?」と木村が声をかけると、「いえ、光栄です」と返ってきて「じゃ頑張ろうね」とやりとりをしたのだ。NYCも緊張が紛れたことだろう。
しかし木村が気になったのは、なぜこの出来事をリスナーが知っていたかということだ。彼は「でもなんで? NYCが携帯でやったの? それか他の共演者が見ていて『木村くんがNYCにアメあげてたなう』みたいにやったの?」と推測すると、「みんなよくやるな」と呆れていた。
木村拓哉による紅白の裏話は、彼が明かすリハーサルのエピソードも聞きどころだ。まさかリスナーから逆に、裏話を確認されるとは思いもよらなかったのである。ツイッターなどによる情報の流れは、こんなところにも影響を及ぼしているようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)