エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「“女神”がくれる缶詰食べた」。ゴールデンボンバーが辛い下積み時代を明かす。

エアーバンド・ゴールデンボンバー(通称・金爆)が、テレビ『笑っていいとも!』でブレイク前の下積み時代について語った。マスコミから相手にもされなかった彼らは、「とにかくファンを増やそう」と全都道府県を自家用車で移動しながらライブを敢行したのだ。

今では、人気エアーバンドとなったゴールデンボンバーだが、昨年9月に『ミュージックステーション』に出演する前はその名前すら一般的に知られていなかった。それが次々とテレビ番組に登場するようになり、「金爆」で通るほど知名度が広がったのである。

12月24日に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した彼らは、まだ無名だった2008年に47都道府県を回った思い出を語った。観客は決して多くはなく、秋田で行ったライブを訪れてくれたのは8人だったという。そんな赤字状態でも、彼らはライブを続けたのだ。

鬼龍院翔は「音楽雑誌も『楽器を弾かないから』と載せてくれなかった」とマスコミから相手にされなかった当時を振り返る。「それならば、とにかくファンを増やそう」と全国ライブ行脚を思い立ったのだ。メンバーの自家用車を交代で運転して移動し、ビジネスホテルやカプセルホテルに泊まった。

食事は「炊飯器を持っていたので、ホテルでご飯を炊いてファンからもらった缶詰を食べた」という。「貧乏なことを察して、ファンが缶詰をくれるんです」とサバ缶などを差し入れてくれるのが有難かった。鬼龍院は「“女神”って呼んでいました」とそんなファンたちに感謝していた。

当時から自動販売機のつり銭口をチェックしていた鬼龍院は、今でも自販機を見るとチェックするという。「サービスエリアの自販機は(おつりが残っている)確率が高い」と彼はその成果を話す。「たまには、お酒を飲もうか」と缶ビール1本をメンバーでケンカしながら分け合ったという彼らも、今となっては「正直、お金は入ってきますね」というほどに出世したのである。

しかし、彼らは「(お金を)怖くてバッと使えない」と明かす。「みなさん感じているように、いつ消えるか分からない」という理由からだ。今も贅沢な暮らしは性にあわず、食事も「マックやコンビニが多い」そうだ。たまに仕事の付き合いで高級な食事に行くと「高いお金払って、小さな器が出てきて『何じゃこれっ!』とキレそうになる」という。

今年の大晦日には紅白へも出場するほどの人気を得た“金爆”だが、彼らのそんな話を聞いて、昔から応援してくれる“女神”たちもホッと安堵するのではないだろうか。これからも、全都道府県を行脚した頃の気持ちを忘れずに活躍し続けてほしいものだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)