ラジオのMCは個人的な話題も多く語る。「身ぐるみ剥がされる」ことを心配していたというフリーアナウンサー・赤江珠緒だったが、メインパーソナリティを務める『たまむすび』(TBSラジオ)も、4月の放送開始から無事7か月を迎えた。そんな赤江アナに、同期入社のアナウンサーでラジオMCでは先輩でもあるTBSアナウンサー・安住紳一郎から深夜、突然電話が掛かってきたのだ。
朝の報道番組を担当している赤江珠緒アナは、この日は21時に就寝したという。すると真夜中に突然電話が掛かってきた。かけてきたのは安住紳一郎アナだった。
突然の電話に眠いながらも驚いた赤江アナ。安住アナはそんなのはお構いなしといったように、「どうなのラジオ?」とおもむろに問いかけてきたそうだ。安住アナ曰く、「ラジオ番組を担当し自分自身のことを語り始めると、どこまで話をしていいのか混乱してくる時期がある」のだという。この時期を安住アナは“1つ目の波”と呼び、「1つ目の波は超えた?」と赤江アナに問いかけてきた。これに対し「最初に比べると超えたかも」と答えた赤江アナ。すると安住アナから、「この“波”を超えたと思っている今が危ない」と注意喚起された。さらに、畳み掛けるように「悩んでいるでしょ?」と聞かれた赤江アナは「まあ、もがいてますよ」と答えた。それを聞いた安住アナは「いいねいいね」と満足げな様子。真夜中の突然の会話としてはかなり深い内容である。赤江アナも同期とはいえ、安住アナとこのような話をしたことは初めてだったという。
その後、話は“2つ目の波”におよび、さすがにここはもう眠りたかったのか「今度、飲もうよ」と誘った赤江アナ。しかし安住アナには「電話で話せればいいから」と断られたのだ。そして最後に、この会話をラジオでネタにしていいと言い残し安住アナは電話を切った。
この不思議な出来事に翌朝、夢かと携帯を確認した赤江アナ。そこにはしっかりと安住アナからの着信が残っていたという。
この7か月共演をしているピエール瀧は、赤江アナを「うひゃひゃひゃ」と大声で笑う“天然おばちゃん”だと分析している。確かに突然「瀧さん、爪楊枝の使うタイミング教えて」となんの脈略もなく話し出す天然ぶりは、リスナーなら何度か耳にしているはずだ。
ラジオの声からもあまり悩んでいるとは思えない“天然おばちゃん”赤江アナと、季節の変わり目になると心が乱れると自称する安住アナの真夜中の会話。いったい安住アナは、何を思って赤江アナの携帯に発信したのか。常にメディアからその言動を注視されるプレッシャーを背負っていると同時に、自身の口からもプライベートを公にさらけ出すことの多い安住アナと赤江アナ。真夜中の不思議な会話は、2人のこの職業上のジレンマを語るには実はちょうど良い“場”だったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)