お笑いコンビ、クワバタオハラのくわばたりえがブログで「ファミレスで走り回る我が子を、叱る親とほうっておく親はどちらが正しい?」と子どもの躾について問題提起したところ、多くの反響があった。彼女は国によっては日本とはまったく違う反応があることを紹介しているが、それについても「日本と外国は環境が違う」、「叱らない育て方にも一理ある」といった意見も出ている。
くわばたりえはブログ『やせる思い』で、1児の母親として育児の様子や悩みなどを綴っている。10月にも、寝つかない我が子の顔を叩いてしまい後に自己嫌悪に陥ったことを告白して、子育て中や経験のある母親たちから大きな反響があった。
その、くわばたが11月23日に「どちらが正解?」と題して、ファミリーレストランでの例を出して問題提起した。夫婦が3歳の子どもと10か月の赤ちゃんを連れてテーブルに着く。すると3歳の子どもは店内を走り回り、赤ちゃんは声を上げて泣き出した。その際に「走る子どもをパパが注意して、ママは赤ちゃんを外に出てあやす」夫婦と、「走る子どもはそのままに、ママは泣いている赤ちゃんを店内であやしながらパパとおしゃべりを楽しむ」という夫婦。「どちらがアカンと思う?」と読者に問いかけた。
さらに彼女は「子どもを注意して、赤ちゃんは外であやす」ことが一般的としながら、海外ではまったく逆な反応をする国があると紹介する。その国の人々は「3歳の子どもが静かに座っていられるわけがない、なぜ注意するのか?」と不思議に感じるらしい。外食しているのだから、夫婦でゆっくりおしゃべりを楽しむのが一般的だということだ。
また、くわばたりえ自身が、電車の中で子どもが泣いた時に憂鬱だった経験を明かしている。泣き方がひどいときはいったん降りて次の電車に乗ることも考えたという。「もう電車乗りたくない、外出したくない」とまで思いつめるほどだったのだ。
ところがある国では満員のバスで赤ちゃんが泣き出すと、その母親とはまったく関係のない初対面の男性の乗客が抱っこしてあやしてくれる。しかも、他の乗客も交代して赤ちゃんをあやしてくれるので5時間の長距離バスを母親はゆったりと過ごせたという。
そんな話を例に出すと、彼女は「ファミレスで子どもが走り回るのを叱ることは“やってはいけないことを教える”ために必要」だが、「やっぱり私は、出先では自分の為に隊長(長男)を叱っている気がする」と葛藤するのだ。そんなくわばたに読者からも様々な意見が届いている。
「外国よりも日本の考え方が好きです! ファミレスは食事をする場所であって、子どもが騒ぐ場所ではない」と叱るのが当然だという声がやはり多い。一方で“叱らない育て方”をされた子どもを知っているという読者からは「とても行動的で失敗してもめげないし男らしい」、「男の子の場合、厳しい躾は精神的な去勢なのではないか」という感想も出ていた。
他にもブログに寄せられた声は多岐にわたり、体験談にもとづいたいろいろな意見がある。そんな声をうけて、くわばたは翌日に「とても考えさせられる」と題して更新すると、「ファミレスで子どもが走り回るのを許す国は、許すんじゃなく大人たちみんなで子どもを躾ける国」、「これって昔の日本じゃないの?」と指摘。地域で子育てすることで、そんな日本の良さをとり戻せるのではないかと提案している。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)