今年後半から、バラエティ番組などでよく顔を見るようになった栗原類(17)。“ネガティブキャラ”のイケメンモデルとして話題になっているが、栗原本人はこれが自分のキャラだとは認めたことは無いという。独り歩きする“ネガティブキャラ”に苦しみながらも自分を偽り、周りの人に合わせて明るい態度を演じることはできないそうだ。まだ17歳の青年である栗原は、どのような幼少時代を過ごしてきたのだろうか。
イギリス人の父と日本人の母との間に生まれた、ファッションモデルの栗原類。ハッキリとした年代は語られなかったが、彼がまだ赤ちゃんの頃に父親が他界している。その後、洋楽雑誌の翻訳を仕事としていた母に連れられ、幼少期にはニューヨークで生活していたという。
11月18日放送の『アシタスイッチ』(TBS系)に出演した栗原は、元TBSアナウンサーの小島慶子を相手に“孤独を好むようになったきっかけ”や“ぜひ挑戦したい仕事”について、赤裸々に語った。特に彼が今やってみたい仕事と小島には、深い関係があるのだ。
栗原は小学生の時、アメリカから帰国し日本の学校に通うこととなった。それまでは無邪気で明るい子供だったらしいが、彼は日本の学校に馴染むことができず、次第に独りで過ごすことが多くなってしまったようだ。「人と同じでないと嫌われる」という日本での人間関係が栗原を苦しめ、だからといって無理やり他人に合わせる生活は嫌で嫌で仕様がなかったのだ。「つくづく人間が面倒くさくなった」と彼が思うようなったのが、この頃からだという。
モデルの仕事を始めるようになると、母親から「スタッフの方や周りの人に失礼の無いように」と礼儀や言葉遣いを注意されていた。今の栗原は大人しい性格でもあり、母親の教えを守りつつ現場では必要なこと以外は喋らないようにしていた。すると“根暗”とか“ネガティブ”と言われるようになり、それが栗原のイメージとされてしまったそうである。
確かに栗原はみんなで声を合わせて前向きなスローガンを叫んだり、喜びを大きな動作で表現するのは苦手な人間だ。しかし彼にも喜怒哀楽はあるし、将来やりたいこともある。表現の仕方が控えめで多くを語らないだけなのだ。それを「キャラを作っているんでしょ?」とか「本当に性格が暗い」などと決めつけ、彼の心の中にヅカヅカと土足で入った場合に栗原の“人間不信”がますます大きくなってしまうこともあった。
一方でタレント活動が増えると、いろんな世界の人から直接話を聞けるようになった。するとあんなに面倒くさいと思っていた“人間”の中にも、栗原がもっと知りたくなるような興味深い“人間”も現れてきたのだ。
栗原は母の影響で、幼い頃から沢山の洋楽を聴いて育ってきた。近い将来、ラジオ番組で洋楽を教えたいと彼はハッキリと夢を口にしたのだ。するとラジオパーソナリティでもある小島が、「いいじゃない! 向いているわよ」と笑顔で励ます。最後に「モデルだけでなく、色々な道を切り開きたい」と語った栗原の表情は、いつも通りの無表情であっても言葉には力強さがあった。本当の栗原類が見られるのは、これからだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)