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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「宣伝が多くて驚いた」。映画『ツナグ』で樹木希林が痛感した映画事情。

女優の樹木希林が情報番組『シューイチ』のインタビューを受けて、公開中の映画『ツナグ』について語った。彼女は今回の映画で一番驚いたのは、撮影よりもその宣伝活動の多忙さだったというのだ。確かにこの1週間ほど樹木希林をテレビ番組で目にすることが多いようだが、いったいどういう状況にあるのだろうか。

公開中の映画『ツナグ』に主演した松坂桃李と共演の桐谷美玲、そしてベテラン女優の樹木希林にインタビューした様子が10月7日の『シューイチ』で紹介された。

映画の見どころについて、松坂が「生と死を扱うテーマで、その中で何が一番大切なのか、考えるきっかけを与えてくれる作品。死者と生きている者の再会する部分はぜひ観ていただきたい」と語った。

リポーターから「希林さんは?」と同様に聞かれると、樹木は「孫の桃李の言うとおり」と洒落ではぐらかしていた。そんな彼女が「最近一番驚いたことは?」という質問を受けて、こう答えたのだ。「映画『ツナグ』の出演日数よりも宣伝活動で回った日のほうが多いのに驚いた」といい、「時間的なものと経済的なもの。いろいろな“負担”を全部ひっくるめて凄く多い」と予想以上に出費がかさんだことを明かした。

樹木はその経験から「これからは、映画もよく考えてから出ないといけないと思いました」と今後の映画出演について話しており、関係者は配慮したほうが良さそうである。

映画『ツナグ』に限らず、最近の映画は撮影終了した後にバラエティ番組だけでなく報道番組へも出演して宣伝することが多い。最近では、『BRAVE HEARTS 海猿』や『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の出演者もなにかとテレビ番組で見かけることが多かった。『ツナグ』とほぼ同時期の公開となった『アウトレイジ ビヨンド』では、北野武監督をはじめ出演者の西田敏行や中尾彬に三浦友和などそうそうたるメンバーがバラエティに出演している状況だ。

映画会社の宣伝費用も膨大になるが、樹木希林の話によると本人にもなにかと負担はかかるようだ。DVDなど自宅で作品を楽しむ環境が広がる中で映画館に足を運んでもらうには、そうした努力も必要なのだろう。映画界の状況を考えると、そのバランスのとり方が難しいところである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)