人気バンドのゴールデンボンバーが、テレビ番組『SMAP×SMAP』に初登場した。国民的アイドルを前に緊張気味のゴールデンボンバーはSMAPからの質問にも真面目に回答しており、彼らの真意が明かされることとなった。
2004年に結成したゴールデンボンバーは、ライブを中心に活動を続けながら2010年にはドワンゴで着うた12か月連続配信を続けて、ダウンロード12か月連続デイリーランキング1位という快挙を成し遂げた。配信から人気が出た彼らがメディアに登場し出したのは、昨年9月に『ミュージックステーション』に出演してからだ。今年の1月には日本武道館でのライブを成功させて、その人気を証明。メディアにも続々と出演するようになったのである。
その彼らがついに、10月29日の『SMAP×SMAP』に出演した。新コーナー“スマスマ喫茶”でSMAPメンバーが待つ中に登場したゴールデンボンバーは、「ありがとうございますっ」、「すみませんっ」、「SMAPさんや~」とすでに舞い上がっていた。
メンバーの自己紹介では、「ドラムの樽美酒研二です、よろしくお願いします」と白塗りメイクの樽美酒があいさつすると、木村拓哉から「オードリー(春日)だろ?」、「トゥースってやってみて」と突っ込まれて「骨格は似てますが、違います」と鬼龍院翔がフォローしていた。樽美酒も「いじられてるね、俺たち」と大喜びだったが、SMAPメンバーもそんな彼らを相手にするのが楽しそうで、話がはずんだのだ。
彼らはエアーバンドというスタイルについて、「演奏はできない。口パクならぬ音パクです」と話す。すると木村から「ドラムセットのスネアがないからね」と指摘されて、「スネアがあるとケガするんです」と樽美酒がその理由を説明したのだ。さらに「踊りを取ったんだね、ドラムよりも!」と中居正広から詰められた彼は「はい、もちろんです!」と返して笑わせた。
また、SMAPとヒット曲「女々しくて」をコラボした際のベース・歌広場淳の様子を、隣で歌った香取慎吾が明かした。歌広場はパフォーマンス中にも香取に「うれし~。マジすかこれ?」、「近い、近い、近い~!」、「ありえない! ありえなーい!」、「ホント嬉しいんですよ! よろしくお願いします」と喋り続けたというのだ。木村もギターの喜矢武豊のことを「本番なのにずっとフラフラしてぶつかられた」と証言して、ゴールデンボンバーの他のメンバーを焦らせた。エアーバンドだけに楽器には気を遣わず、いかにパフォーマンスを盛り上げるかばかりを考えていたようである。
そんな彼らに、稲垣吾郎が「音楽をやりたいんですか? それともテレビに出て有名になりたいんですか?」とするどい質問を投げかけた。鬼龍院は「僕が曲を作っているので」と説明し、「テレビに出て、知ってもらうことでライブに来て欲しいんです」と明確に答えたのである。ゴールデンボンバーはブレイクした今でも、結成時と同じようにライブを活動の基盤としているのだ。木村がそれに対して「ライブは凄いよね! お客さんの盛り上がりが尋常じゃないよ!」と評価すると、樽美酒が「やべっ、泣きそうになっちった!」と天を仰ぎ「生きてて良かった!」と感激していた。
彼らはライブの音源をiPodだけでこなすのだが、鬼龍院は「iPod nanoは凄く安定しているんですよね」とその理由を話している。エアーバンドながらもボーカルだけは口パクしない、鬼龍院ならではのサウンドへのこだわりだろう。
こうして『SMAP×SMAP』への出演を果たしたゴールデンボンバーは、来年の1月にはニューシングル「Dance My Generation」をリリースする予定だ。まだまだ彼らの勢いは衰えそうにない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)