女優の貫地谷しほりが、テレビ『笑っていいとも!』で事務所からスカウトされて女優の道に入るまでのいきさつを語った。彼女が女優となるまでに50回もオーディションで落とされたことを明かすと、司会のタモリも「よくめげなかったね」と驚いていた。
いまや実力派女優として大活躍する貫地谷しほりだが、業界に入るきっかけとなったのは中学生時代に駅のホームでスカウトされたことによる。9月21日に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに登場した彼女は、その出来事から女優デビューまでの苦労を語ってくれた。
「駅のホームでスカウトされるなんて珍しいよね」とタモリもそのエピソードは知っていたようだ。貫地谷は「中2の時に地下鉄の丸ノ内線のホームで、友達といたところを『なんかうるさい子がいるな』と思って声をかけられたみたい」と状況を説明した。
そうやって芸能事務所に入った彼女だが3年間ほど仕事が無く、高校に通いながらオーディションを受け続ける日々が続いたのだ。「50くらいは絶対受けてますね」と彼女が落ちたオーディションの数を明かすと、「えっ、普通自信なくなるよね」とタモリも驚いていた。貫地谷はその頃のことを「『最後にこれだけ受けて辞めよう』と思いながら受けたオーディションが受かったんです」と話した。
この件については、彼女のブログ『しほりのおしゃべり工房』でも9月5日に触れている。「未来への展望を持てなくて辛かった時、最後に受けようと思って挑んだオーディションが『survive style 5+』という映画だった」というから、もしその時に落ちていたら女優・貫地谷しほりは生まれなかっただろう。
この時の映画で共演した麻生祐未は先日、久しぶりに会った貫地谷に「しほりちゃんは当時『私この映画終わったら辞めるんです。この業界嫌いなんで』って言ってたよね!」と話しかけてきたそうだ。17歳の頃の出来事なので貫地谷もハッキリとは憶えておらず「仕事が決まらない不安から、そんな生意気なことを言っていたそうです」と若い頃の自分を思って苦笑していた。
貫地谷しほりは来年公開予定の主演映画『くちづけ』について、「初主演で26歳で26本目」だと気づいて驚いたという。その映画に、縁のある麻生祐未や映画『スウィングガールズ』で出会った竹中直人も共演しているのだ。
オーディションに受からずに落ち込んでいた貫地谷しほりも、女優になってからは周囲に恵まれてここまで来られたのだ。彼女は「素敵な方たちに囲まれて今も仕事が出来ていることに感謝です」と気持ちを記していた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)