エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「イタトン」。キングオブコント準優勝、さらば青春の光のネタが早くも流行語に!?

『キングオブコント2012』が9月22日に行われ、芸歴16年のバイきんぐが優勝を果たした。合計1941点という歴代最高得点を出して圧勝した彼らの実力は、誰もが認めるところだろう。準優勝となったさらば青春の光の得点は1807点だったので、バイきんぐに100点以上も及ばなかったのだ。しかし、そのさらば青春の光が2回目のネタで多用したフレーズ「イタトン」は早くもネットで話題となっており、「流行語になるかも」という声も出ている。

今回、『キングオブコント2012』で優勝したバイきんぐは「コントがなにより大好き」という理由で16年間続けてきた。これまでのギャラの最高額が4万円で、お笑いだけでは生活できず現在も害虫駆除のバイトやコールセンターのクレーム処理のバイトなどを週4日~5日こなすという。

1回目の最終組として登場した彼らは、まさにダークホースとなった。ネタの展開の意外性、声の張り方、オチの数などどれをとってもよくできており、観客にも審査員のお笑い芸人にも大ウケである。得点はそれまでトップだったしずるの913点を超える967点となったのだ。

そのバイきんぐが2回目のコントで同様にウケることができるのか。暫定1位となったさらば青春の光も念願の優勝を願ったが、バイきんぐは1回目を上回る974点を叩き出してダントツで優勝したのである。苦節16年で優勝した彼らが見せた涙は感動的だった。

一方で松竹芸能の先輩であるTKOのコントを目指してきたさらば青春の光は、先輩を超える優勝を目前にして涙を呑む結果となった。そんな彼らだが、今回の大会で思わぬ余波が起きているのだ。

2回目のコントはサラリーマンの男が公園で肘をすりむいて泣いている子どもに「痛いの痛いの飛んでけ~」とまじないをかけてやる場面からはじまる。子どもがケロっと泣き止むことから男は「自分にはなにか能力がある」と気づき、その子どもを叩いては泣かせて何度もまじないを唱えるうちに「痛いの痛いの飛んでけ~」を略して「イタトン」と唱えるのだ。それがウケたことで会場でも敗退していく芸人たちが「イタトン」と早速まねていた。

放送後からネットでも早速「“イタトン”にはまりました」、「喉の痛みよ…イタトン!」と話題となっている。「“イタトン”は心の傷には効かないらしいが、流行語になりそう」と流行語大賞に絡むと予想する声もあるほどだ。もし流行するならば『心の傷にも効く』という内容に進化すると使う幅が広がりそうだ。

これまでキングオブコントだけでなくM-1やR-1などのお笑いコンテストで“2位がブレイクする”というジンクスがある。「イタトン」の流行り方次第では、さらば青春の光もそれを実現しそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)