人気が高ければ万人受けする…とは限らないようだ。スキンケア商品で有名なNIVEA(ニベア)社のドイツの親会社が、歌姫リアーナを起用してのキャンペーンCMに難色を示した。
日本でも有名な「NIVEA(ニベア)」社の親会社である、ドイツの「Beiersdorf(バイヤスドルフ)」社にこのほどステファン・ハイデンライヒ氏という新しいトップが就任した。彼は「NIVEAブランドは家族皆に信頼され、愛されてきました。そのような我が社の商品が(露出度が高く常にスキャンダラスな)リアーナとどう相性がいいというのでしょう。彼女を広告に起用する意義が分かりません」と独メディア「ウェルト」に語り、米国で制作されたCMを気難しい顔で吟味した上で、ドイツでのリリースを「不可」と決定した。
同社は昨年創立100周年記念を迎えており、NIVEA USA社は独自のカラーを出したCM作りに挑戦していた。そこではリアーナがセクシーなポーズを決め、同社もリアーナのコンサートツアーを協賛。パートナーシップはいたって良いものであったため、今回の親会社の判断にはリアーナもすっかりヘソを曲げてしまっている。
もっとも、これもひとつのイタい経験ととらえなければなるまい。アーティストは、自分らしさが生きる業界かどうかよく考えてからCMに出演する、そういう心掛けもやはり大事ではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)