『24時間テレビ』が放送されるたびに巻き起こる“チャリティー番組とは?”という議論について伊集院光がラジオで語った。伊集院は、独自の解釈から『24時間テレビ』について「トンチンカン」だが「やめちゃダメ!」と語った。
ここ数年『24時間テレビ』が放送されると必ずといっていいほど起こる「チャリティー番組の在り方論争」。この問題について『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)でメインパーソナリティを務める伊集院光が、独自の考えを明らかにした。
伊集院は、今年の『24時間テレビ』について「トンチンカンな感じ」と感想を述べつつも、自身は数年前から“基本的には賛成派”の立場をとっている。
その“トンチンカンな感じ”とは、例えばネットでも問題になっているが、節電というテーマをあげつつ、深夜も放送し続けている点や、パラリンピックが開催される時期にも関わらずあまり話題にしない点、「東日本大震災」の被災者支援の立場をアピールしながらも、放送中に起きた北海道の震度5弱の地震についてあまり触れずにいた点などをあげた。伊集院は、30年以上もの間、世相が変わろうとも、盲目的に続いてきたこの番組を「もはや、日本の“奇祭”でしかない」と位置づけた。
しかし、伊集院は、いろいろな反対意見が出てはいるものの、これまで“慈善番組”という立場を主張し、巨額の募金額を困っている人に寄付し続けてきた事実を考えると、募金額が減額しようが視聴率が下がろうが「やめちゃダメ!」と意見した。
伊集院は、過去に、「番組の最後に、出演者のギャラをカメラの前で現金で渡したらどうか」という提案も口にしている。出演者としてギャラをもらうのは、“悪”ではないが、そのお金をその場で寄付するか、持って帰るか選ばせれば良いという奇策を練り上げた。いずれにしても、この問題は、番組が続く限り、“日本の夏の風物詩”よろしく夏の恒例議題となるだろう。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)