20日未明に米コロラド州オーロラ市の映画館で発生し、多数の死傷者を出した銃乱射事件。そのジェームズ・ホームズ容疑者が23日、予備審問のために出廷。またひとつ恐ろしい事実が分かった。

20日にコロラド州映画館銃乱射事件を起こしたジェームズ･ホームズ容疑者（24）が、23日午前に同州の「アラパホー郡地方裁判所」の予備審問に出廷した。そこで同容疑者が事件の前に、銃を用いた無差別殺人風景を描いたノート1冊を封筒に入れ、自身が院生として在籍していたコロラド大学の精神科医に宛てて送っていたことが捜査当局により明らかにされた。重要な証拠品であるため、そのノートは現在FBIの管理下にある。

封筒には差出人としてホームズの名も記されていたが、その精神科医が封を開いたのは事件の後。ホームズの狂気の犯行計画を事前に知り、阻止することが出来なかったことは極めて残念であるが、大学関係者はその“遅延”について地元紙「デンバー・ポスト」に、“土曜日に受け取ったため教授の元には23日に届けた”と説明しており、一方でその封筒は大学内のメール・ルームに12日からあったという情報も出ている。

法廷では始終無表情で何も語らなかったホームズ容疑者。だがメディアの中には、大学院脳神経学専攻科に在籍していた頃の彼の学業不振、奨学金の更新の失敗に触れているところがあり、どうにも晴れないうっぷんから「無差別大量殺人」を思いついた可能性があると話す専門家も出てきた。検察は、30日の審問を経て正式な起訴をするものと思われる。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）