HKT48劇場公演デビューを終えた指原莉乃が、福岡のテレビ番組『ドォーモ』に生出演を果たした。公演では「メンバーにも早く“大好き”と言われたい」と語っていた指原だが、普段のやりとりを見てもかなり溶け込んでいる様子が伝わった。
7月5日のHKT48劇場公演では、チケットに“指原莉乃HKT48劇場初公演”と印刷されていた。福岡の人気深夜番組『ドォーモ』(九州朝日放送)では、公演前からその様子を取材。劇場前には長崎など九州の指原ファンはもちろん、広島からやってきた女性ファンや「チケットは取れなかったが、東京からやってきた」という熱いファンの姿も見られた。
公演では、指原が「大分県出身。さっしーこと指原莉乃です…」とあいさつ。全部で3度MCを行い、メンバーと絶妙の掛け合いを見せてくれた。7名ほどでMCする場面では、登場する際の駆け足について行けず「すげー! 出て行くスピードが速いよね、若いから!」と指原らしいフレーズが飛び出す。終了時間が近づいてくると、「早くメンバーやHKT48ファンのみなさんにも“こう言っていただけるといいな”という気持ちを込めて歌いますっ『大好き』」と楽曲紹介をしてパフォーマンスを披露した。
こうしてデビューを終えた指原莉乃だったが、突然『ドォーモ』のレポーターから生放送への出演を依頼されて承諾。深夜0時半頃からスタジオで出演するというハードスケジュールとなったのだ。
彼女はスタジオで、公演の心境を尋ねられると「すごく緊張したけど、終わったら充実感でいっぱい」と達成感に浸っていた。「パワフルな公演になったと思う。みんなめっちゃ若いですよ!」とHKTの持つ可能性を語る指原は、しっかりと自分の立ち位置を見極めたようだ。
番組ではHKTの菅本裕子や宮脇咲良たちが、指原先輩が博多で住む物件をアパマンショップで探す様子も紹介された。ゆうこす(菅本)が事ある毎に「指原さんは総選挙で“弱音を吐かない”って言っていたから」を連発。木造の寂れたアパートや、超高層マンションの家賃28万円の物件など極端なものばかりを紹介した。そんなゆうこすは「もうすぐ20歳なのでバーも近くにあります」などアイドルらしくない特典もつけるなど、しっかり指原をネタにしていたのだ。スタジオでVTRを見た指原は「28万円は絶対無理!」と物件には納得しなかったが、「ゆうこすの天然はすごいですね」と彼女のトーク力を絶賛していた。菅本はHKT最年長の18歳であり、19歳の指原とは気が合うメンバーとなりそうだ。
これからは博多での活動が中心となる指原は、実家の大分でも映るテレビ番組に出ることが増える。「お父さんも見てくれるはず。『見てる~!』」と手を振って喜んでいた。彼女も公演終了後に知らされたと驚いていたが、早速『アサデス。』(九州朝日放送)へのレギュラー出演が決定したらしい。今後もまだまだ出演番組は増えるだろう。
今回のHKT劇場公演には、総合プロデューサーの秋元康も訪れて指原の公演デビューを見守っている。7月6日の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)では、HKT劇場で秋元にインタビューした様子を放送した。彼は指原のHKT移籍からこの日の劇場デビュー、そして今後の活動について語った。「指原が日本の元気の象徴になればいい。今の日本には大変なことがいっぱいある。でも“頑張れば報われるんだ”という姿を見て欲しい」という。
指原のHKT移籍については、「左遷ではないか」、「HKTを馬鹿にしている」などの声が聞かれたものである。だが、公演を観たフジテレビの軽部真一アナは「全力で汗をかいてさっしーの真骨頂が見られた。公演が進むにつれて、ファンも自然に指原を受け入れる空気になっていった」と話している。HKT48とそのファンに、まずは受け入れてもらった指原莉乃。これからは共に切磋琢磨して躍進する姿が見られそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)