今夜スタートするテレビドラマ『ビギナーズ!』(TBS系)で、初の単独主演を務めるKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔(25)。彼はジャニーズ事務所に入った経緯が、実にユニークかつ運命的であった。
7月12日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)のトークコーナー“はなまるカフェ”に登場した、藤ヶ谷太輔。実は3年前の彼が21歳の時、同番組の曜日コーナーのアシスタントを、ピンチヒッターとして2回の出演経験があったのだ。動物園でのロケや生放送でのトークは、当時の藤ヶ谷にとって大変貴重な経験となったそうだ。司会の薬丸裕英(46)は、「この時“今度は、はなまるカフェに出ます!”と言って帰っていったんだよね。実現して良かった」と笑顔で藤ヶ谷に話す。
藤ヶ谷は小学校5年生の時、ジャニーズのオーディションを受けたという。しかし彼や家族も、履歴書を送った覚えが無かったそうだ。のちに親戚など周りの人に訊ねたが、未だに誰が履歴書を送ったのかは分からないらしい。それでも彼の母親は「どうせ落ちるんだから、社会勉強のつもりで行って来たら?」と、オーディションを受けるように勧めたのだ。
しかし何の心構えも無く、オーディション会場に向かった藤ヶ谷。急に踊るように指示されたが全く出来なかったという。すると、ダンスを担当していた先生からもの凄い怒られ方をされてしまった。小学生の彼はダンスを習ったことも無いうえに、いきなり初対面の人から激しい叱責を受け、すっかりやる気を無くしたのである。
オーディションが終わりすぐに帰ろうと思った藤ヶ谷は、胸に付けていた番号札を「どこに返せば良いですか?」と会場の入り口にいた、ある男性に問い掛けた。なんとその人物は、社長のジャニー喜多川氏だった。オーディションは不合格だった藤ヶ谷だが、「YOU、初日に僕に話しかけるのスゴイね」と社長の目に留まったのだ。もし話しかけたのがジャニー喜多川氏でなかったら、藤ヶ谷の今の活躍は無かったのかもしれない。
昨年Kis-My-Ft2としてCDデビューが決まった時、父親から「これからが本当のスタートだ」と励ましの言葉をもらったそうだ。デビューが遅く、それまで苦労していた息子を遠くから黙って見守っていた父からの言葉は、藤ヶ谷の胸に深く響いた。ドラマで初の単独主演を務める我が子の活躍を、誰よりも喜んでいるのはきっと彼の両親であろう。2012年後半、藤ヶ谷の更なる飛躍を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)