人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』で今季見事に優勝した21歳の青年が、シーズン中から悪化していた腎臓の疾患により、このほど手術を受けた。
『アメリカン・アイドル』シーズン11において、最初から優勝候補の一人として人気をグングン上げていたためか、番組側は一切公表しなかったものの、実は持病である腎臓疾患の悪化が懸念されていたのが、ギターとセンスのよいハスキー・ヴォイスで人々を魅了し続けたフィリップ・フィリップスであった。
フィリップは、地元のジョージア州リーズバーグの主治医により3月にも緊急処置を受けていたが、番組での勝ち残りをかけた極度の緊張感が症状をさらに悪化させたようで、「早く手術を」と勧められていたという。しかし彼の注目度は番組内でもNo.1であり、5月にそのことがメディアによって暴露されても、フィリップはなおも手術を回避し、激痛と闘っていた。
しかし優勝も決まりホッとしたのであろう。ついに彼は6日、意を決して6時間半にも及ぶ腎臓結石摘出手術を受けた。検査により彼の腎臓にはかなり大きな石が幾つもあることが判明し、もはや手術以外に治療の方法はなかったという。
術後の経過は順調で、7月6日に始まるツアーには万全な体調で臨めそうだと本人も興奮気味にツイートしている。『アメリカン・アイドル』で聴かせてくれた歌声も素晴らしかったが、腹に力を込めて歌うことが叶えば、さらにその質や量はアップするはず。フィリップ・フィリップスという新星の今後の活躍が本当に楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)