とうとう心配されていた事態が現実のものとなってしまった。お笑い芸人のスギちゃんが体調不良のため、予定されていたイベントへの出演を急きょ取りやめた。今年のR-1ぐらんぷりで準優勝してから、テレビで見ない日が無いといっても過言ではないスギちゃん。実は去る12日にある番組で彼の疲労度を測るという企画が放送されていた。「全然疲れてないぜぇ」というスギちゃんだったが、このときすでに、疲労度の指針となる数値は通常の人の正常範囲をはるかに上回る衝撃的な値であることが明らかになっていた。
12日の『教科書にのせたい!』(TBS系)で「病気を防ぐ健康SP」が放送された。現代の日本人は自分で疲れていることを自覚していない「隠れ疲労」に陥っている人が大勢いるということで、テレビに引っ張りだこで疲れも溜まっているであろう芸人のスギちゃんの隠れ疲労度をチェックすることとなった。
「全然疲れてないぜぇ」と豪語するスギちゃんだが、R-1ぐらんぷりで準優勝してから2か月以上も全く休みがない状態らしい。隠れ疲労の時に、人間はヒトヘルペスウイルスが増加するそうだ。さっそくスギちゃんの隠れ疲労度を測定してみた。ヒトヘルペスウイルスの正常範囲の上限は10万(copies/ml)。これに対してスギちゃんの数値は目を疑うものであった。なんと128万(copies/ml)もあったのだ。この結果にスギちゃんは「ワイルドだろ~」と強がっていたが、周りからは「ワイルドはいいから、休めよ、少し!」と言われる始末。先生によるとこの日100名を測定したが、その中で疲労蓄積のダントツトップがスギちゃんだったらしい。「全然疲れを感じていない」と頑張るスギちゃんだったが、これこそ“疲労感なき疲労”ということで非常に危険な状態とまで言われてしまっていた。
「今が勝負なんだぜぇ」、「18年も休んでたぜぇ」と強気の発言をしていたスギちゃんだが、先生に倒れる可能性もあると指摘され、「18年間ずっと眠っていてやっとテレビに出れるようになったのに、そんなに早くダメになるんかだぜぇ」、「私はどうしたらいいんだぜぇ」と涙目でだんだん弱気になっていった。
その後、「質の良い睡眠(6時間程度)」、「適度な運動(ウォーキングなど)」、「みどりの香りを嗅ぐ(緑茶など)」、「食事(鶏のムネ肉、カツオ、マグロなど)」に気を付けると良いというアドバイスを受け、スタジオに登場した鶏肉料理を「いただくぜぇ」、「10秒で食べるぜぇ」と必死になって食べるスギちゃんであった。
14日の「スギちゃん緊急入院」の一報は、くしくも先生のこの指摘が現実のものになってしまった形だ。「点滴を打って体調は回復した」とここでも強がるスギちゃんだが、2か月以上にわたって蓄積された疲労がたった1日の点滴で解消されるとはとうてい思えない。18年間売れなくて、やっとテレビに出られるようになったスギちゃん。休んだら仕事がなくなると不安になるのは当然だ。しかし、仮に18年分の働きを数か月で取り戻そうとするならば、身体と心にかかる負担は想像を絶する。危惧されている一発屋ではなく、この先もずっと活躍し続けるのなら、しっかりと今は休み、その後はせめて先生からの4つのアドバイスを実行してほしい。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)