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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「武道館ライブ89回」。松田聖子が『いいとも』で歌手生活33年目を語る。

歌手生活33年目を迎えた松田聖子が、テレビ『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した。番組で独自に調査した「好きな聖子ちゃんの曲」が発表されると、彼女もデビュー時の思い出や苦労した楽曲など貴重な話を聞かせてくれたのだ。

1980年に「裸足の季節」でデビューした松田聖子は、2枚目の「青い珊瑚礁」が大ヒット。それから彼女の人気は瞬く間に上昇して、“聖子ちゃんカット”や“ぶりっ子”など流行を起こすトップアイドルとなっていく。その反面では早くから男性アイドルとのスキャンダルが報じられるなど、あらゆる角度から見てもスターの道を歩んでいたのだ。

今年で芸能生活33年目となる松田聖子が、6月7日の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングにゲスト出演したが、今もなおアイドルオーラは健在だ。彼女が現れると、正真正銘の大歓声が観覧席から沸き起こったのである。理想的な女性として、男性よりも女性ファンが多いといわれる松田聖子の人気を証明するかのような反応だった。

司会のタモリは松田聖子を迎えてお互いに長い付き合いだとあいさつを交わすと、番組が男女500人に独自アンケートをとった『好きな聖子ちゃんの曲ベスト5』を発表。それにそって彼女の思い出を聞いた。

5位:夏の扉(1981年)、4位:SWEET MEMORIES(1983年)、3位:青い珊瑚礁(1980年)、2位:あなたに逢いたくて~Missing You~(1996年)、1位:赤いスイートピー(1982年)となり、特にSWEET MEMORIESに関して彼女は「こんな難しい曲は初めてだったので歌うのに苦労した」と当時を振り返る。また「あなたに逢いたくて~Missing You~」については、初めて自分で作詞作曲、プロデュースを行った楽曲だけに思い入れも深いという。「赤いスイートピー」の1位についてはタモリも「この楽曲は実によく出来ている」と共感すると、「多くの歌手の歌を聞いてきたけど、本当に歌がうまい」と松田聖子の歌声を絶賛したのである。

歌手、松田聖子を評価する同業者は多い。あの桑田佳祐もラジオ番組で「美空ひばりと松田聖子は天才だ」と語ったことがあるほどだ。タモリは「昔より最近の方が歌がどんどんうまくなっている」と松田聖子にも話していたが、第一線で歌い続けることは彼女の歌を進化させているのだろう。

さらに、松田聖子による『芸能人生で忘れられない出来事ベスト3』も発表された。3位:「1980年にデビューして30周年を迎えた」(2010年)、2位:「初の武道館コンサート」(1982年)、1位:「ファーストコンサート」(1980年に日本青年館にて)ということだ。1980年代のアイドル全盛期にトップアイドルとして活躍しただけに、そのエピソードもスケールが大きい。

武道館に初めて立った時は嬉しさでいっぱいだったという彼女も、今年の武道館公演で89回目という。ミュージシャンにとって、武道館は特別で憧れの場所である。その会場で89回コンサートを開くと聞いてさすがのタモリも驚いていた。また、デビュー初の日本青年館でのコンサートでは、当時一般的だった紙テープを投げる応援がすごかったらしい。「ステージの上が紙テープの海みたいになって、腰まで埋まって歌いました」と松田聖子は、その時の興奮を思い出したかのように話す。

娘の神田沙也加とは、毎日のようにメールのやりとりをして姉妹のように仲が良い。昨年の紅白歌合戦では『上を向いて歩こう』を2人でデュエットしたが、とても母と娘とは見えなかったものだ。それこそが松田聖子の人気の秘密だろう。

今年の6月6日にリリースされたニューアルバム『Very Very』のジャケットでは、超ミニで美脚も披露してくれた。芸能生活33年目にして松田聖子はまだまだ突き進んでくれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)