AKB48の指原莉乃が関連グループHKT48へ移籍することを受けて、福岡のテレビ番組でも特別に時間枠がとられた。HKTメンバーも準レギュラー出演する番組だけに、今回の件をどう捉えるかは指原の今後の活動にも大いに関係するものだ。
HKT48劇場があるホークスタウンモールは、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの本拠地である福岡Yahoo!JAPANドームのすぐ目の前に位置する。彼女たちも“福岡ソフトバンクホークス応援隊”に就任しており、HKT48とソフトバンクホークスそしてプロ野球を毎日話題にする地元テレビ番組のつながりは強いものとなっている。
毎週日曜日に放送されている『今日感テレビ日曜版』(RKB毎日放送)には、今年からHKT48メンバーも出演するようになった。しかし6月17日の放送ではHKTメンバーの姿は無く、およそ15分間の枠をとって指原莉乃HKT移籍の件を特集したのだ。
レギュラーの芸人・町田隼人(ワタナベエンターテインメント)は、今回の件で福岡も大いに盛り上がって欲しいと期待する。「福岡でもさしこ旋風が巻き起こり、経済効果は大企業を誘致したくらいの影響があるのでは」と興奮気味に語る。
また、電話で出演したスポーツニッポン新聞社の文化社会部長・宮嶋極氏は、今回の移籍について「罰でもあり応援メッセージでもありHKT強化策でもある。秋元さんは本当に(頭が)キレる人だとつくづく感じた」とあらゆる面を考えた上でHKT移籍を決断した秋元康を評価した。
さらに宮嶋氏は「秋元さんは、指原莉乃をライオンの親が子どもを谷底に突き落として這い上がってきた子を育てるようなところがある」と例えており、指原がこれまでに“ヘタレ”といわれながら人気をつかんだように今回もさらに力をつけるきっかけと見ているようだ。宮嶋氏は仕事で福岡を訪れることが多く、「博多の人の温かさを知っているので、みんなに支えられて前に進めると思う」と彼女が博多で暮らすことについては安心している。番組共演者も「ぜひ、博多に根付いてもらいたい」、「番組にもゲストで来て欲しい」と指原に呼びかけていた。
なお、番組で紹介されたHKT48関係者の指原移籍についてのコメントによると、「HKT48には大きな刺激となる。今後は指原本人と話し合いながら劇場出演についても検討していきたい」とのことだ。AKB48として総選挙で4位となった指原莉乃だが、HKT48では即選抜入り、センターへということでもないらしい。またイチから積み上げていく必要があるのだ。そんな時にこそ、地元テレビが声をかけてくれると心強い。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)