エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“メジャー行きま宣言”どうなる? 金爆・鬼龍院翔が『仮面ライダー』CDデビューの真相明かす。

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が、新番組『仮面ライダーウィザード』の主題歌を歌うことが発表された。これにより彼はエイベックス・エンタテインメントからCDデビューを果たすが、バンドとしては「メジャー行きま宣言」を明言しているだけにファンからも疑問の声が出ている。それを受けた鬼龍院が、自身のブログでこの件について真相を明かした。

仮面ライダーシリーズの新作として今秋から始まる『仮面ライダーウィザード』は、“魔法使いライダー”という設定やアイドルグループぱすぽ☆の奥仲麻琴がヒロインを務めるなど話題が盛りだくさんだ。そんな中でテーマ曲を人気エアーバンドのゴールデンボンバー(通称:金爆)のボーカル、鬼龍院翔が歌うことになりファンを驚かせた。

昨年後半から一気にブレイクした彼らが、ついに仮面ライダーシリーズの主題歌を歌うまでに至ったのだ。ファンとしてはその躍進を喜ぶ反面で、「この勢いでメジャーデビューして“普通のポップバンド”になってしまうのでは?」という懸念もあるのではないだろうか。

鬼龍院が6月28日に『キリショー☆ブログ』でその件について詳しく綴っている。まず、今回『仮面ライダーウィザード』のテーマ曲を歌うことになったいきさつだが、金爆の音楽アレンジ・プロデュースにも関わるtatsuoが、ここ数作のライダーシリーズのテーマ曲を担当しているのだ。その縁もあり、仮面ライダーの音楽プロデューサーが金爆のライブを観に来て鬼龍院を気に入ったというわけだ。

仮面ライダーのテーマ曲は鬼龍院による作詞・作曲ではないことから、“ゴールデンボンバー”の名義は使わないことにしたという。「“ゴールデンボンバー”でやっていたら、今より批判が多かったと思う」と鬼龍院はその判断が正しかったと振り返る。

批判というのは“鬼龍院翔、エイベックスからソロデビュー”というニュースが流れたために、ファンから「あれ? メジャー行きま宣言は?」という声が聞かれたことなのだ。“メジャー行きま宣言”とは金爆としての考え方を示したもので、「現在は音楽活動をするうえでメジャーとインディーズの境界線は無くなってきた。メジャー幻想もなくなり、行きたいとも思わない。ファンが“メジャー行き”を不安がるのならば、いっそのこと“メジャー行きま宣言”してしまおう」というものだ。

宣言したのが2010年であり、その後で彼らは急速にブレイクしてきただけにファンも今回の鬼龍院ソロデビューに不安を感じたようなのである。彼はこの日のブログで、「誰かが『エイベックスと契約したんですか?』って言ってたけど、そんな大それたものではなく、一筆もハンコも拇印もしとりません」と証言しており、『仮面ライダー』テーマ曲のCDはエイベックスから出るが鬼龍院翔として契約したわけではないという。

さらに鬼龍院は「メジャーレーベルへの憧れなんかも一切無い」と改めて“メジャー行きま宣言”すると、「ここまでやってのけたザニーザップ(今のレーベル)を誇りに思います」とインディーズの力を再認識していた。

今回の件について、このように自らの思いを記した鬼龍院は「バンドを解散する気など一切ない」と言い切ると、「今回は一部のファンの方を困惑させてしまったのは申し訳ない」と詫びている。いまや人気バンドの仲間入りしたゴールデンボンバーが、なぜ“インディーズ”にこだわるのか。彼らのスタンスがよく理解できなかったが、鬼龍院のソロデビューをきっかけにその真意を知ることとなった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)