エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“病んだストーカー”ゴールデンボンバー。御大・高見沢俊彦に「音楽興味ない」。

人気エアーバンドのゴールデンボンバーがテレビ『新堂本兄弟』に出演した。同番組はKinKi Kidsをはじめ、レギュラー陣には高見沢俊彦や西川貴教など音楽界の先輩がそろう。全員が初めて共演する金爆(ゴールデンボンバー)に興味津々だが、その実態を知って複雑な様子だった。

ゴールデンボンバーのメンバーも5月27日に『新堂本兄弟』が放送されるのを心待ちにしていた。メンバーもそれぞれブログで「今日、放送ですよ」と告知していたが、歌広場淳だけはいち早く収録があったことを報告すると「ファンが減るかも」と不安を漏らしていたのだ。果たしてどういう結果になったのか。

堂本剛、光一をはじめTHE ALFEEで長年音楽に携わる高見沢俊彦らの興味は、彼らが本当はどれほど演奏できるのかにあったようだ。高見沢はギタリストとしてエアギター担当の喜矢武豊に「実際にやればできるんじゃない?」と突っ込んでみた。

すると喜矢武は、あっさりと「練習が嫌い。ていうか、音楽にあまり興味がない」ととんでもない答えを返したのだ。ベースの歌広場淳も「ベースは嫌い」で、ドラムの樽美酒研二も「ドラムはできない」と答えた。唯一ボーカルの鬼龍院翔は作詞作曲をする時にギターを弾くという。

そんな彼らの“本当の役割”を追及すると、鬼龍院は曲作りの他に苦情係としてファンからの「グッズがダサい」などのクレームに対応するらしい。ギターが嫌いな喜矢武は「ダンボールで様々な小道具を作る」担当で、その質の高さには堂本兄弟も驚いた。「ギターソロじゃなくてダンボールソロだ」と彼の技術を称賛したほどだ。

歌広場は「特にない」というが、実は振付けを考えたりしているらしい。金爆にとって、振付けは彼らのカラーを出す重要なものだ。

樽美酒は「iPod再生担当」である。ライブで鬼龍院が「それではPAさん、次の曲流しちゃってください!」と叫ぶのだが、実は樽美酒がその“PAさん”の役割だったのだ。「緊張してダブルクリックしちゃうこともある」と、彼はそれなりに大変だと主張していた。

トークも進む中で、歌広場がブログで「病んだストーカーさんかと思ってしまうほどの、気持ち悪いシーンがある」と明かしていたシーンらしきところがあった。女性と話すのが苦手な彼は「メイド喫茶だと対話が出来るので好きだ」という。そこで高橋みなみ(たかみな)を相手に会話してみることになったのだ。歌広場はたかみなの横に座るだけで耳が真っ赤になったほどで、会話もしどろもどろとなった。

ところが、その歌広場が「整体師の道に進むか悩んでいる」というのでたかみなの肩をほぐすことになり、彼女の後ろに立って肩をもみながら耳元で「そんなに俺のがいいのか?」と囁く行為をしたのだ。彼の緊張が伝わって、たかみなも耐え切れずに床に座り込んでしまったのである。おそらく、この一連の行為が「病んだストーカーさん」的として、マネージャーが歌広場に「ファンが減るかも」と心配したシーンだと思われる。

最後は堂本ブラザーズバンド(DMBB)とコラボしたが、気持ちが良いほど演奏はDMBBに任せて、金爆の4人はキレの良いダンスに徹した。ダンボールも登場せずボンボンを持ったくらいだが、とにかく踊りが素晴らしかった。

そんな金爆を見ると、エアーバンドでも彼らの人気が上がり続ける理由が分かる気もした。「演奏は嫌い」という割りきりがあればこそ、彼らがダンスや仕込みのパフォーマンスに集中できるのが秘密のようでもある。

ただし、4人とも「エアーバンドがいつまでも続くとは思っていない」と明かしており、それぞれに次の道を模索しながら活動しているようだ。そんな金爆だけに、輝きを共有できる時期は長くはないのかもしれない。ファンもそれを分かって楽しんでいるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)